ウチのマネージャーは無鉄砲過ぎる

国「１０……」 ページ11

IN男子更衣室

及「ねえねえ、Aの事どう思う？」

花「あー、わかんねぇな。初日のなんだったんだろうな」

松「たしかに。あれ以降何も無いもんな」

どうも、矢巾秀です。

俺は今、腹を立てています。

それは先輩達の中でAがいかにも、«なにかした»かのように扱われていることだ。

アイツは何もしてない。

嵌められただけだ。

なのに当の本人はケロッとしてるもんだから何も言えずにいる。

ホントはめちゃくちゃ腹立たしい。

渡「矢巾、顔に出てる」

渡に声をかけられて我に戻る。

矢「……そろそろヤバい」

渡「落ち着け、この状況をよく思ってないのはお前だけじゃないから」

そう告げる渡の目は心なしか座って見えた。

矢「京谷はどう思う？」

初見でクソ女の本性を見抜いた強者の意見を聞くことにした。

京「……こいつら目ぇ腐ってんのか？って思う」

結構、毒吐いた。

国「同意です。所詮鰹節。魚眼なんですよ」

金「お前、言い過ぎだぞ」

暴言を吐き、金田一に窘められる国見。

……魚眼レンズw w w

矢「これからコンビニパーティーするけどお前らも来るか？」

金「いいんですか！？」

国「行きます」

と会話をしながら準備を進めていると、扉の方から「ﾀﾞﾝﾀﾞﾝﾀﾞﾝｯ！！！」と、扉を打ち破る程のノックが聞こえる。

……奴だ。

準備を済ませ、一二年で外に出れば、扉の前で仁王立ちするAがいた。

『遅い！！』

矢「女子なのに男子より準備早いってお前、やべーよw w w」

国「先輩の女子力大丈夫ですか？」

『余計なお世話だ！！』

そう言って、俺達を先導するように歩き出すA。

京「……A」

『ん？どした？』

京「あのクソ女のことどう思う」

いきなり何聞いてんだおい！こいつにその手の質問が効くわけないだろ！？

『変な子だなって思うよ。なんか、急に泣き出すしw w w語尾伸ばすしw w w』

コイツは……！

矢「あのなァ……前にも言ったけどお前は嵌められてんだよ！！先輩達の態度とかで分かんだろ！！今のお前は、先輩達にとって悪役になってんだよ！！」

思わず怒鳴ってしまった。

渡が肩掴んで止めてくれなければもっと言ってた。

俺の言葉に国見が頷く。

国「そうですよ。先輩は辛くないんですか？」

『……』

しばらく考えてからAはゆっくり口を開いた。

『１１！！』→←金「き、９！！」

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