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「アローラ！久しぶりクチナシさん！変わってないね！」
「アローラ。…Aは身長伸びたな。いつか追い越されそうでおじさん心配だよ。」
クチナシがよくアローラニャースにやるように少女の頭をポンポンと撫でた。
「いい子だからそろそろ離れな。暑い。」
その言葉に素直に従い、クチナシを見上げる。
「そう言えば何か用があったの？」
「………ああ。まあその話は後でするからさ。１回交番いこうか。」
なんだか話を逸らされた気がしなくもないと首を傾げる少女に、クチナシはニャースたちも会いたがってるからさ。と畳み掛ける。
「アローラニャース！また増えてそうだなぁ〜」
ルンルンとスキップをして交番へ行く少女の後を気だるそうに着いていくクチナシは、遠い地方のジムリーダーからの 頼み事 を思い出す。
『うちのでっかい子供みたいなドラゴン使いがクチナシさんに引っ付いてた可愛い女の子の事好きなんだけど、協力して貰えませんか？』
クチナシに喜んで引っ付くのはアセロラかAしかいない。
だがルリナと会ったことがあるのはAで、そしてクチナシはAの性格をよく理解している。
「……おれが動いても良いけどよ、うちのAが嫌がったりしたらすぐにそっちに送り返すからな。」
『ちゃんと厳しく言っておきます。ありがとうございます！』
Aがクチナシに懐いているのはポケモンがクチナシに懐いているからだと言うことは分かっている。
最初出会った頃の目が合っているようで合っていない冷えきった目を今でも覚えている。
交番でアローラニャースに弄ばれて楽しんでいるAから話を聞くに、どうやらそうなって当然と言える過去があったのだとクチナシは知っている。
喜怒哀楽をぶつける先がポケモンしかいなかった少女が、人間不信のようになるのは仕方の無いことだと。
「なあA、アローラに来ない間、なんか良い出会いらあったのかい？」
「…………ないですよ。最悪な出会いだけ。」
交番に入り、アローラニャースを撫でくりまわしている少女に声をかけると、ぴしりと固まり沈んだ声を出す。
苦虫を噛み潰したような顔をして、事の顛末をクチナシに話し始めた。
クチナシさんの事は好きだ。ここでは変な肩書きも何も無い、ただのAとして接してくれるから。
少女はキュレムの事以外はほぼ全てクチナシに話していた。
キバナとの出来事を話している時はなぜだか気恥ずかしくなったが、キスされた事は伏せて事情を話した。
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影裏(プロフ) - レスありがとうございます！！！クチナシさんとの絡みも楽しみです！ (2022年6月13日 8時) (
レス) @page13 id: 54dee88f37 (このIDを非表示/違反報告)
影裏(プロフ) - めちゃおもしろい、、これからの展開が気になります！！更新頑張ってください！ (2022年6月12日 4時) (レス) @page13 id: 54dee88f37 (このIDを非表示/違反報告)
珀琥(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも応援してます (2022年4月24日 15時) (レス) @page2 id: 8db741d522 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モンブラン | 作成日時：2022年4月23日 19時
