陣内家名物ケンカップル！【サマーウォーズ】

38の陣 ページ39

部屋に戻っても大おばあちゃんの言葉の真理はよくわからなかった

おばあちゃんの言葉にはどこか違和感を覚えた

それが何なのかよく分からないけど、どこか嫌な予感がする

結局あまり寝付けずに夜も明け出し、やっぱりどこかひっかかるから
大おばあちゃんのところに行こうと布団を抜け出した


………ッ！……ンッ！…ワンッ！ワンッ！


そこへ何処からか走ってきたハヤテ
むやみに吠えるような子じゃないのに

「まだ朝も早いから、そんなに吠えちゃダメだよ」
とハヤテの頭を撫でる

そのハヤテの表情は、どこかいつもと違うものを感じた

それがふと、さっきの違和感と重なり、最悪の状況が頭をよぎる


消えてくれない予感を持って、また走り出したハヤテを追いかける

真夏だと言っても、明け方は少し冷える廊下

薄手の寝間着をまとっただけの肌をひんやりとした、どこか身震いを誘う空気がくすぐる

そんな、たどっていってる廊下は、昨日の夜も通った…

大おばあちゃんの部屋へと続く廊下

大おばあちゃんの部屋へ近づくたび、湧き上がってくるから焦燥感が、私の足取りを重く、でも早くさせる

知りたくない……

でも急がないといけない。そんな気がする

そんな焦りと困惑を抱えて、長く感じた廊下が終わり、大おばあちゃんの部屋の前

一瞬、襖を開けるのを渋る

「大おばあちゃん…？」

そう言いながら襖を開けた……

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