陣内家名物ケンカップル！【サマーウォーズ】

17の陣 ページ18

一通り紹介が終わり、やっと食事

久しぶりに噛みしめた師匠のイカが甘くて、美味しくて、思わず顔が綻んでしまう

「いやー、それにしても、大おばあちゃんがよく認めたわよねえ

私なんて、いまだに苦労してるのに」

「私も私も。連れてくる男、連れてくる男、みーんな追い返されたわよ」

あーあの人達か、あんま好きになれなかったな

「ところで婿殿。二世のほうは、まだ予定なし？」

「はい？」

「だから、二、世、よ」

おじいちゃん……(ｰ ｰ;)

「バカ言ってんじゃねえ、じいちゃん！なにが身内だ、俺は認めねえぞっ！」

「じいちゃんに向かってばかとはなんだ！」

「うるせぇ！てめぇは黙ってろ！」

「親に向かって、てめぇだと！」

「俺はなぁ、夏希がこーんなちっちゃい頃から知ってんだぞ！」

声を荒らげ、人差し指と親指で何かをつまむような仕草をする翔太兄

なっちゃんはかつて3ミリほどの大きさだったことがあるらしい

「それなのにこの又いとこの俺に何の断りもなくなあ！」

「又いとこ、遠いなー」

ww翔太兄。ぐうの音も出ないな

「そういえばAもそろそろ誰か連れてこないの？」

「え、Aは、佳主馬でしょう？」

「えぇ、Aちゃんには佳主馬のこと頼まないとねー。あ、そしたらAちゃん、私の娘になるのか〜。いいわね！それ！」

「佳主馬にならA。喜んであげるわよ〜！」

なんか、私のいないとこでどんどん話進んでるし、なんで私と佳主馬なの？

別に嫌っていうわけじゃないけど…ってやっぱ嫌！



………じゃない……かな

(佳主馬って誰だろ？)

「で、どうなのA！佳主馬とは！」

皆の視線が私に集まる

「…………うるさい」

居心地の悪くなった私は、俯き、無言で食を進めた

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