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顔は仮面で隠されているから表情は伺えなかったが、声色的に喜んでいるのだろう。
「私も嬉しいよ。寂しいだろうからちょっと寄ってみた。」
「その子は?」
指名された女⸺フェルンは少し恐れながら近づいて名乗った。
「フェルンと申します。フリーレン様と旅をしています。」
「フェルン。いい“名前”だね。」
フェルンは目の前にいる方から放たれている不思議な雰囲気を感じて思った。
この近くの動物たちが温厚なのは長寿様のオーラがそうしているのでは、と。
「なにもないけれどゆっくりしていってね。」
「あ、ありがとうございます。」
フリーレンはフェルンと共に小さな岩に座って長寿に話しかけた。
「全然変わんないね。」
「うん。フリーレンはまた旅に出たんだね。何処を目指すの?」
「オレオール。」
少し間が空いたように感じた。風が返事をするように軽く吹く。
「そう。また魔王城の方向に進むのね。」
「うん。」
「フリーレン。言いたいことがあるなら言ったほうが良いわよ。」
フリーレンは少し困ったような顔をして視線をずらす。
「やっぱばれるか。」
「一緒に、、、どうかなって。」
「一緒に?」
「“時間があったら”一緒に旅しない?」
フリーレンは長寿を真っ直ぐ見つめて言った。わざとこの言葉を選んだのか。長寿には名前の通り、考えられないほど長い、永い時間があるのだ。
「ちょうど“暇”だったの。ついていってもいい?」
フリーレンは返事を聞くと立ち上がった。
「よし。さっそく行っちゃおう。」
“暇つぶし”の旅が始まる。
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↳♡2
↳しおり+1
↳まさかの数時間で達成。少々お待ちください。
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ハノン(プロフ) - ぽえたたさん» 「ぽえたた」さんありがとうございます!いいものが書けるように頑張ります!!! (4月15日 16時) (レス) id: 1f618da4ab (このIDを非表示/違反報告)
ぽえたた(プロフ) - 続きが凄く気になります、、!更新頑張ってください! (4月14日 19時) (レス) @page6 id: e9bc018e39 (このIDを非表示/違反報告)
ハノン(プロフ) - あかいりんごさん» 「あかいりんご」さんありがとうございます。良いものを書けるように頑張ります🫶🏻 (3月24日 7時) (レス) id: b1aa25fb33 (このIDを非表示/違反報告)
あかいりんご - とても面白いです!更新頑張ってください☺️ (3月24日 2時) (レス) @page7 id: 73d1ffd850 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハノン | 作成日時:2024年3月15日 10時