【黒子のバスケ】未来へのキセキ Ⅴ (ページ10)

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第210Q ボク達にできることページ10

誠凛の攻撃、ゴール下までボールを運ぶことに成功し
伊月が放ったシュートは外れ
ゴール下のリバウンド勝負に持ち込まれる。

火神に引き続き、木吉も足を踏まれ跳ぶことを許されない。

ボールを持ったのは古橋、その背後には日向の姿

「またっ…肘を…！(まさか！)」

「日向君…！！」

日向に目掛けて振り下ろされる肘

火神のように避けることは叶わず反射で目を瞑る

「…！」

視界に映ったのは誠凛 7番のユニフォーム

日向と古橋の間に入り庇ったのは他でもない、木吉

「ここらコートの中だ、ちゃんとバスケでかかってこい。」

「…してるけど？」

咄嗟に花宮が走り出し霧崎第一のカウンター。
DFに伊月がついたがあっけなく抜かれカウンター成功。

DFに戻る花宮、木吉とすれ違う際

「惜しい、もうちょいであのメガネ君潰せたのにな。邪魔すんなよ。」

そう囁いた。

「木吉、大丈夫か？」

そんな中、木吉に話しかけたのは伊月。
いつもとはあきらかに違う雰囲気には恐怖を覚える。

「オレが怪我するだけならいい…だが仲間を傷付けられるのは我慢ならん！花宮ァ！！！」

初めて表に出る木吉の怒り

「お前だけは必ず倒す！！！」

その後もリバウンド勝負は幾度となく行われ
今回のゴール下には日向と火神

またしても同じ手を行おうとする原

「(何度も同じ手を食うかよ！)」

瞬間的に足の位置を移し回避するが

「ちぇー…じゃあ真面目にスクリーンアウト…しよっと！！」

後ろに1歩下がると同時に火神の鳩尾に肘を埋め込む

「大我君っ！？」

「っっぐ！！」

「火神っ！！」

またしてもボールは霧崎第一に渡り点が重ねられる。

先ほどの足を踏まれた事に加え、今回の鳩尾
火神を怒らせるには素材は充分。

原に向かい拳を振り上げる。

その行動には審判も火神の方を振り向く。

「ちょっ…アレは…」

「(まぁ、しゃーねーな。)」

客席の黄瀬、青峰たちも止められないと思ったが
黒子が火神の足を掴み見事転び床に顔面を打ち付ける。

「いってぇな黒子ォ！！」

「…何をするつもりだったんですか？
カッとなって全部台無しにする気ですか？ムカついてるのはボクも同じです。
けど…ボク達が先輩たちのために出来ることは殴ることじゃないバスケで勝つことです。」

「………あぁ、そうだな。悪い。」

そう言い、2年生たちの方に頭を下げた。