第209Q 確実に潰す ページ9
そして、霧崎第一の攻撃、花宮のマッチアップは伊月
「(相手は“無冠の五将”だ…正直オレがどこまでやれるか…。
けどそれより、去年コイツは間違いなく故意に木吉の足を潰した。
何をしてくるかわかったもんじゃない…そんな奴に絶対負けたくない！！)」
そして、日向のマッチアップは古橋
これの顔を見るなり一言こぼす。
「ふぅん…」
「……。」
「随分好戦的な目だな。まだ始まったばかりだぜ？肩の力抜けよ。」
「(何だコイツ…死んだ魚見てーな目をしやがって…)」
「日向っ！！！」
そんな事を考えてしまっていたせいで古橋を取り逃し原にスクリーンをかけられる。
「いっ！？(ファウルじゃねぇのか！？荒っぽいスクリーンしやがって…)」
古橋の手からシュートが放たれるがリングに当たり外れる。
「おや？」
ゴール下には火神と木吉
「よしっ……！？」
火神共にゴール下には原、審判の死角を狙い火神の利き足を踏みつけている。
「このっ…」
「(足を…クソッ、審判の死角か！！)」
ボールは原の手の中に収まり、ボールを下に振り下ろすとともに周りを気にせず肘を振り回し、
間一髪なんとか避ける火神。
「(っぶね…！肘張って振り回してきやがった…！)」
「メンゴメンゴー。」
そのままボールは枝川に移りゴールはネットをくぐり抜ける。
「〜くっそ、あの野郎ー！！」
「落ち着け火神、カッカするな！」
「(っても火神じゃなくてもムカつぜ…ここまであからさまに潰しに来るかよ？)」
「……。」
黒子のマッチアップは枝川
「…なんで霧崎第一にしたんですか？」
「…あら、久しぶりね帝光の6人目君。」
「質問に答えてください、あなたみたいな人がどうしてこんな人たちと…」
「別に…考えが一致しただけよ、どうせ君にはわからない話だから気にする労力が無駄よ。」
その頃、誠凛ベンチではどよめきが起こっていた。
「ちょっ…マジかよこのデータ！？」
「ここまでの全試合…霧崎第一と戦ったチームは必ず負傷者が出ているって…
しかも、特にエースや主力が確実に潰さてるし…」
「去年は普通の強豪校だったんです。
花宮さんたち…2年生が主力になってから…
そして枝川さんが加わってからあからさまに増えました。」
「去年の鉄平のことと言い…どっちにしろ名前とは正反対のクソヤローね、花宮真！！」
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作者名：ざわわ | 作成日時：2017年2月9日 1時
