【黒子のバスケ】未来へのキセキ Ⅴ (ページ6)

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第206Q 夕焼け色の瞳ページ6

日向の口から語られた誠凛の過去

＿＿＿＿『ってわけだ。ってオイあんまりしんみりすんなよ！
ただの昔話だ。お前らが気に止むことじゃねぇ。ただ木吉と一緒にやれるのは今年だけだ。悔いは残したくないとは思ってる。』

別れる前日向はそう言ったものの…

「お前らが気に病むことはねぇ…か、何だかなぁ。」

「水くさいですね。」

「……。」

いつもより深刻な表情のA

「栗巻さん…？」

「…あんな話聞いて黙ってられるわけない。」

その時、一瞬Aの瞳は髪と同じく栗色ではなく夕日と同じ色が映った。

そしてついに、決戦の日…

とある制服に身を包んだ生徒数名、その手には巨大な袋があり…中から

「だせー！！くっそ…マイちゃんの写真集よこさねーし…出せコラー！！」

と、聞こえる。

ウインターカップ決勝リーグ
第1コート誠凛対霧崎第一
第2コート秀徳対泉真館

両チームアップ中観客席に現れたのは桐皇学園の今吉、桃井、桜井

「おぉ、間に合ったみたいやな。」

「着いたよ青峰君！」

巨大な袋から現れたのは青峰

「チッ…んだよ。つーかコレ堀北マイちゃんじゃなくて堀内マコじゃん！！」

青峰の手に握られるのはグラビア

「えー知らんわ。どっちも可愛いからええやんけ。」

「オレは巨乳がいいんだよ！！」

「ブツブツ言うなや、どうせ暇やろ？」

「チッ…」

舌打ちをしながらもコートに視線を移す

「…あん？」

「どうしたの？」

「別に…こんな試合に興味はねーよ。ただやけに殺伐としてやんな今日は。」

青峰の視線の先のコート内では…

「っ……」

アップ中、何本も3Pを撃っているのにも関わらず
1本もゴールき決まらないのだ。

「大丈夫かな日向…何だか今日全然入んないだけど…」

「まぁ、入れ込む気持ちもわかるけどな…。
今日の相手はあいつらだからな…。」

相手コートに流れ込んだボール。
それを拾い上げた人物は…花宮真

「これ、そっちのボールでしょ？」

「悪いな。」

花宮が拾い上げたボールを受け取ったのは木吉

「どういたしまして…。やぁ、元気そうで何よりだ。」

「あぁ、おかげさんでな。」

「ちょっと待てよ！去年、お前がやったこと…まさかわすれたりしてねーだろーな！？」

花宮の顔を見た瞬間こみ上げる去年の怒り

「オイオイひでーなぁ。まだオレが何かしたと思ってんのかよ。」