【黒子のバスケ】未来へのキセキ Ⅴ (ページ46)

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第246Q 君からもらった勇気ページ46

「何でしょうね…急に呼び出されるだなんて」

「まぁ…何となく察しはついてるかな。」

そう言いながらも足を進め、Aはあることを思い出す。

「テツヤ。」

「どうしました？」

「私、返事の答え出したの。」

その言葉に少し戸惑ったようだ。

「みんなにもこれを機に答えは伝えるつもり。
先に…テツヤだけに言っておこうと思って。」

「…そうですか。」

「テツヤの気持ちは凄く嬉しかった。
でも、ごめんね…。
その気持ちに答えられないし、今の私にそんな余裕もないの。」

ジャージを握りしめるその手は微かに震えている。

本当はこんなこと言いたくはなかった。

その言葉を受けゆっくり、優しくその手に自分の手を重ねる黒子

「ありがとうございます。

ボクは答えを出さなくてもいいって言ったのに伝えてくれてありがとうございます。」

顔をあげれば優しく微笑む彼に、もう1度Aは誓う

「私はテツヤのお陰で彼らを倒すってことに決心できた。
誠凛のみんなのお陰で私は…もう1度コートに立つことができた。

みんなから貰ったこの勇気で私は何度も立ち上がれるの…本当にありがとう。

私はみんなの真っ暗な道を光照らすから…絶対。
だから1番高いところに行こう。」

「はい。」

この熱い思いを共有できる世界で数少ない仲間。
私はこの人たちを守るヒーローになる。

影の英雄たちを支え、守ってあげられるヒーローに。

指定された場所はウインターカップ会場の入口の裏の階段

「やっと来たか、テツ A」

「そーいや、さっちん来てないねー。」

「さつきは関係ねぇからだろ。」

「つーか緑間っち何でハサミとか持ってんスか！？」

「ラッキーアイテムに決まっているだろう。」

「いや、とりあえず危ないから剥き出しで持ち歩くのやめて欲しいっス！」

先に到着していたのは青、紫、緑、黄の髪を持った少年達。

「お待たせしました。」

そこに合流したのは黒子とA

「ケータイうるせーな黄瀬、赤司か？」

鳴り止まない黄瀬のケータイ、差出人を尋ねる青峰

「これは…！！

ファンの子たちから応援メールっス！！」

「死ね。」

「うん、涼太。ケータイ叩き割ってもいい？」

「Aっちまでヒドっ！？」