【黒子のバスケ】未来へのキセキ Ⅴ (ページ39)

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第239Q ファルトレクページ39

「じゃ、そこから2組に別れろ。オマエら警察。」

日向、木吉、土田、小金井を指してそう指示する。

「オマエら泥棒な。」

それ以外のメンバーに対しそう告げ

「じゃあ、そこの山でちょっと3時間くらいケードロしてこい。」

「「え！？」」

「その後、練習。
フットワークからな、負けた方は倍で許してやる。」

「「え゛え゛っつ！？！？」」

体育館の裏山に向かうリコとAを除いたメンバーたち

「パパ、これって…※ファルトレクってこと？」

※自然の中を走るトレーニング。全身を使って変化に富んだ地形を走ることで総合的な体力ができる。

「流石リコたん！よく知ってるね！！」

抱きしめようと腕を伸ばし距離を詰めようとしたがリコの拳が顔面に突き刺さる。

「いいから話進めろ！！」

「(…親バカだなぁ。)」

「…ま、そう言うことだ。さっきも言ったがフィジカルは全員アップしてるが…まだ硬い。」

「！？」

「筋肉ってのはただ付ければいいってもんじゃねぇ。
それをちゃんと使える体になってねーとな。

つけた筋肉をコネほぐして馴染ませる。そのためには野山を走らせるのが1番手っ取り早い。」

3時間のファルトレクから戻ってきたメンバーたち。
息がすごく上がっている。

「終わりました～…」

「お、じゃ練習始める前に…

本番まで1ヶ月弱、オマエらに必要なことを伝えておこう。」

「え…！？今走ってきたのは…」

「バァカ、こんなもんただの下拵えだ。

リコとAからオマエらの次の相手のDVD見せてもらった。
個々の能力が高く個人技主体の攻撃型チーム、
一見チームプレイを重視するオマエらとは対照的なチームだ

…がオレに言わせりゃあっちの方が余っ程チームプレイ出来てるね。」

「…え？」

「もちろん奴らはそれを重視してる訳じゃない、出来てるってだけだ。
個人プレイをやらなきゃいいってもんじゃねーんだ。

大事なのは1人、1人がゴールを常に狙う気持ち。それがあっての連携だ。

ただの仲良しこよしはチームプレイとは言わねーよ。」

無情でありながらも正しい景虎の意見に誰も反論は出来なかった。