【黒子のバスケ】未来へのキセキ Ⅴ (ページ32)

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第232Q 誠凛高校男子部員の温泉事情ページ32

「火神君、お湯にタオルをつけてはダメですよ。」

「あ？そーなのか？」

「はぁ～ビバノン」

「ビバノンって何だ？」

「知るかダァホー」

「ツッコミにキレ全然ないぞ日向」

「そらーそうだろー何せ…せっかくの温泉だからな」

日を遡ること数日前

「「え！？温泉？？」」

2年校舎の屋上にて昼食を取っていた2年生たちにリコからそう告げられた

「そう、クラスメートで親戚が旅館やってる子がいるの。
今はシーズンじゃないし格安でいいんだって。」

「温泉か…木吉の膝にもいいかもな」

「しっかり休んでその後はまたウインターカップ本選に向けてビシビシ扱くわよ！！」

ということである。

温泉が決まった直後にAも退院が決まり合流することになった。

「見て見て！バタフライ！！」

「やると思ったけど1番激しい泳法でやるな！！」

バタフライを泳ぐ小金井を伊月と水戸部が止めようとするが止まらない

「あっちのジャグジー行ってみようぜ！」

そう言う降旗たちの姿を見て1つため息を零す日向

「おいおい、オマエらタオル巻くとか野暮なことしてんじゃねーよ！！

見ろ火神を…」

「え？」

指さした方向の火神の下半身には海パン

「海パンだっさ！！…え？海パン！？」

「いやぁ…温泉初めてだから」

「はぁ！？これだから帰国子女は…しょーがねぇな、全く。
じゃあ温泉のルール教えてやる。」

椅子に座り己の背中を指差す

「後輩は先輩の背中流しな！！」

「やらせたいだけじゃん！？」

伊月のツッコミを気にせず、何かで日向の背中を擦る火神

瞬間、背中から吹き出す血と日向のメガネが割れる

「(日向ァ！？)」

「あれ？何でだ？」

火神の手には掃除用のタワシ

「殺されるかと思った…」

虫の息の日向が視線を移すと…

「何か綿アメみてーになってんだけど！？」

全身泡だらけになる黒子と2号

ツッコミどころが多すぎてもはやどこから突っ込めばいいかわからない。

「にしても、隣も随分賑やかだな。」

「あぁ、そういえばさっき女子大生グループがフロントにいたな。」

目を輝かせ反応を示したのは小金井

「火神ーちょっと来て！」

火神をら呼び、しゃがませ肩車してもらい

「発進！」

「うぉぉぉい、どこへ！？」

「そんなの…決まってるだろ？見ないと…！」

キラッと顔を決めて親指を立てた