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* Side Amatsuki
元の世界に帰れるだなんて、当然嘘だ。
ただの吸血鬼である俺に、そんなこと出来るはずもない。
まふくん位の魔法の使い手ならば出来るのかもしれないが。
Aちゃんが、あそこまで頑固だとは思わなかった。
いや、頑固というのは少し語弊があるかもしれない。
そらるさんとまふくんの2人を信じきっていて疑わない、とでも言えば正しいだろうか。
Aちゃんと話している時、奇妙な感覚を覚えた。
例えようがない感覚だ。
何だか胸が掻き毟られるような、強く締め付けられるような。
恋愛感情というものに近いだろうか。
今まで数多くの吸血鬼にも、人間にも、怪物にも触れてきたが、こんな感覚になったのは初めてだ。
吸血鬼として生まれた俺は、元々感情が希薄で、恋愛感情なんて抱くはずも無いのだ。
本でしか読んだことが無い、人間だけが持つ感情。
今、それに近しいものを感じている、自分が少し怖かった。
結局、Aちゃんを連れ帰れなかったな、と思いながら森を歩く。
それにしても、『彼女』は何故あそこまでAちゃんに執着するのだろうか。
『彼女』も生まれた時から吸血鬼な訳だから、同じく恋愛感情なんて抱かない。
そらるさんとまふくんの傍に女が居るのが気に入らないのー、なんて理由では無いだろう。
一回だけ聞いてみたが、お前には関係無い、の一言で片付けられた。
分からない。
Aちゃんはただの人間だ。吸血鬼の様に魔力を持っている訳でも、身体能力に優れている訳でも無い。
なんとなくあの子の血が吸いたい、なんて軽い理由ではあそこまで執着できないだろう。
Aちゃんがまふくんの世界に連れ込まれてから、『彼女』はずっとAちゃんを手に入れる方法を考えている。
特別な理由があるのは間違いないだろう。
(特別な力……吸血鬼…惹きつける…)
記憶の隅で、何かが、引っかかっている。
あと少しで思い出せそうなのだが。
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もみじ(プロフ) - 最後の展開が予想外でめっちゃくちゃ面白かったです!!好きな歌い手さんしかいなくて読んでて幸せでした(笑) (2022年6月8日 17時) (レス) @page50 id: f10d40c9f5 (このIDを非表示/違反報告)
咲魔_ジャジャ麺 - 好きです!最新頑張ってください!そして英語ぉなんもわかんない(翻訳?みたいなの使ったけど) (2019年2月9日 16時) (レス) id: ac3afb786c (このIDを非表示/違反報告)
眠気の極み(プロフ) - あほの人。さん» そこまで言っていただけるとは……! 沢山の小説の中から見つけてくださりありがとうございます! コメントありがとうございます! (2018年12月23日 11時) (レス) id: 4d945e9819 (このIDを非表示/違反報告)
あほの人。 - めっちゃ好みです!!検索したりしてたら、眠気の極みさん見つけて、うわぁぁぁ!!!ってなって、見たらやっぱ神作でした、、、!!これからも頑張ってくださいね!! (2018年12月21日 16時) (レス) id: 1ae863597a (このIDを非表示/違反報告)
眠気の極み(プロフ) - わあああ褒めてくださりありがとうございます!描写にちょっと悩んだところだったので嬉しいです…! (2018年11月25日 20時) (レス) id: 4d945e9819 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:眠気の極み | 作成日時:2018年10月23日 17時