後、少し。【おそ松さん】

… ページ8

「Aちゃん、最近痩せた？」



　


ふと、同じシフトの人に言われた



お客さんは珍しく誰一人として居なかった



　



『え、そう？嬉し。』



　



え、何もしてなくて痩せるとか最高


神様ありがとーっ。



　



「いや、そういうんじゃないから」



　



『え。何、酷い

　いぢめじゃあ…！！』



　



「いじめじゃないし。


ほら、何て言うんだろ



　
『やつれた』っていうかさ。」



　



『え、？』



　



【どういう事】


そう聞き返そうとした時、

タイミング悪くお客さんが入ってきた為会話は打ち消された。



　

やつれてる？



やっぱり仕事のしすぎ？



　
そんな事、今まで気付かなかった



　



「あ、Aちゃん。もう時間だよ

　お疲れーまた明日」



　



時計を見るともう時間


次の仕事へ行かなきゃ



　



『お疲れ様でーす

　お先に失礼しまーす』



　



ゴミだけは出しておきたかったので

裏へと回りゴミを出す



　


＿＿その時だった



　



『え…、？何これ…』



　



赤くて少し黒い液体＿＿

『血』だ。



血がビッシリとゴミ袋についていた



何？あの人誰か殺したの？



　


ふと口元を触った



　



『な…んで、…？』



　



指は赤黒く染まっていた



この血は全部、



私のだ。



　

全身が恐怖に蝕まれる



　
そっか、痩せたのもこの血も全部＿＿



　
考えただけで吐きそうになった



　

何で今更なんだよ



　
あの時、決めたんだろ



『最期位、皆に笑ってほしい』


って。



だからこんなに仕事増やして毎日過ごしてるんだろ



　
なのに何だよ



　


『死ぬのが怖い』



なんて。



　



　



　



　



　



　



今更。



　


hit数とかもう本当色々ありがとうございます

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