第三十四夜 土着神の頂点 ページ34
「神奈子様、Aさん、お茶をご用意しましたよー。」
「どうしてもだめかな？」
「遠慮します。」
「私が言うのもなんだが、あっちよりは裕福だよ？」
「遠慮します。」
「……………」
「……………」
「え、あの……」
「あ、戻られましたか。」
襖を開けて戸惑う早苗さんに声を掛ける。早苗さんは私と神奈子さんにお茶を出して座ると、まずこう言った。
「あの、何を話されていたんですか？」
「Aがうちの神社に来てくれないのよ。」
「神奈子様がやたらと私を勧誘するんです。」
「………か、勧誘っ！？」
事実を告げると早苗さんは目を丸くした。リアクション大きいな。
やっぱりこの神は『あの人』に似ている。どうして私なんかを好むのか。
「かか神奈子様！！それってもしや私が使えない巫女だからっ……」
「んぅ〜〜…………騒がしいよー全くぅ。」
「あ、起きられましたか。」
青い顔の早苗さんを注意したのは私の膝で眠っていた神様だった。
キレイにカットされたショートの金髪に白と青のシンプルな格好をした少女姿の神様は、仰向けで私の膝に頭をのせながら眠たそうに瞬きをしている。まぁそれはいいんだけど、
「神様、スカートの裾危ないです。」
「んぁ？」
蛙の刺繍が入った青いスカートの丈は短く、横になっている為ちょっと危ない事になっていた。
「別にいいよ〜私は気にしないし。」
「駄目ですよ。神と言えど女なんですから多少は気にして下さい。」
「えぇ〜。」
面倒臭そうにしながらも上半身を起こしてスカートを直した神様は、
「………ごめんね、もうちょっと膝貸して。」
一瞬顔をしかめて再び私の膝に頭をのせた。
「……神様、まだ痛いのでしたら寝ても良いですよ。」
「…何言ってるのかな？別に痛くなんて…」
「言い忘れていましたが、私魔理沙さんとアリスさんに言われて来たんです。だからここが襲撃されたのは知っています。」
「あ〜だから気遣ってくれたんだ。成る程成る程。それじゃAだったっけ？私は洩矢諏訪子(もりや すわこ)。まぁ神だから宜しくねー。」
「あ、はい。黒月A、巫女です。」
「うんうん知ってる知ってる。じゃあA、もう少し膝借りるよー………」
…………五秒後に寝息が聞こえ始めた。まるで子供だな………
「諏訪子が早苗以外の膝で寝るなんて珍しいね。」
「……なんだか寂しいです……」
…………視線を感じるけど気のせいだろう、うん。
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文月鎖夜(プロフ) - swksさん» おおお、お久しぶりです。頑張れ……ばいいのかな？頑張りまーす(( (2016年3月30日 22時) (
レス) id: 3c35e627c1 (このIDを非表示/違反報告)
swks - 久しぶりに見たけどここだったのかーいいぞ！もっとやれ（真 (2016年3月30日 21時) (レス) id: abf12aecc0 (このIDを非表示/違反報告)
文月鎖夜(プロフ) - 明日こそ……更新を………ｶﾞｸｯ (2015年6月4日 16時) (レス) id: 8b8cd9f128 (このIDを非表示/違反報告)
文月鎖夜(プロフ) - 更新頑張ると言ってすぐですが、ちょっとテスト間近なので更新休みます。(はよテスト終われー) (2015年5月24日 22時) (レス) id: 8b8cd9f128 (このIDを非表示/違反報告)
文月鎖夜(プロフ) - 優里佳さん» ありがとうございます！！！これからも見て下さると嬉しいです♪更新頑張ります(*^▽^*) (2015年5月22日 22時) (レス) id: 8b8cd9f128 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：文月鎖夜 | 作成日時：2015年3月25日 22時
