第十六夜 あまりに突然で ページ16
「んじゃAっ、気をつけろよ〜！」
「くれぐれも鬼人正邪には出会わないようにね。」
「はい、ありがとうございました。」
私に守矢神社の場所を教え、魔理沙さんとアリスさんは紅魔館へ飛んでいった。二人の背中を見送って私も向き直り飛行を始める。取り敢えずこれからの行動は決まった。
「急がないとね……！」
景気付けを口にしながら更に加速をする。ワインを気遣うのも面倒になったので力を使って風よけをした。
「……到着っと！さて、お酒置いてこなくちゃ……」
神社の鳥居前に勢いを殺して着地し、境内へ駆け出す。アリスさんの言う通り霊夢さんはおらず、やけにしんと静まり返っていた。無人の博麗神社ってこんなな「ぅ、ん……ぅ……」…………………。
「………………………え、」
訂正。無人では無く一人見つけた。
「…………………文さん？」
縁側で横になって眠る、黒い羽根の持ち主を。
……………え、え、え、え？何で文さん？あれっ、文さん？えぇっ………何で？
「…………」
「……んー……」
熟睡する文さんは寝返りを打っていじの悪い性格とは思えないあどけない顔を私に向けた。見上げられる形になり私の方が気まずくなる。音を立てないように台所へ向かい紙袋を酒棚にしまって縁側に戻る。
「……ぅ……んぅ……」
………起こした方が良いのだろうか。でも前に泣かせた事で私に会いたくないかもだし………
「……A、さ…ん……」
「………えぇっと、文…さん……？」
寝言で呼ぶ程のトラウマだったのか………うん、黙って去ろう。
………黙って去る前に、乱れた髪くらい整えていこうか。端麗な顔なのに髪で隠れてしまっては勿体無い。
身を屈めて床に膝をつく。そぉーっと文さんの顔にかかる髪をよせた時、
「__________A_________ 」
「えっ……、んぅ…………？」
目の前の唇が音と共に震え、同時に腕を引かれて私は前のめりになり___________震えたそれで唇を塞がれた。
「_________ッ、っ、っっっ！！！！！」
床についた腕を全速力で伸ばし、バンッ！！と跳ね起きる。
「………ぅ、ん………あ、れ………？」
目の前に居たのはボーっと寝ぼける文さんだった。
………………今___________
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
文月鎖夜(プロフ) - swksさん» おおお、お久しぶりです。頑張れ……ばいいのかな？頑張りまーす(( (2016年3月30日 22時) (
レス) id: 3c35e627c1 (このIDを非表示/違反報告)
swks - 久しぶりに見たけどここだったのかーいいぞ！もっとやれ（真 (2016年3月30日 21時) (レス) id: abf12aecc0 (このIDを非表示/違反報告)
文月鎖夜(プロフ) - 明日こそ……更新を………ｶﾞｸｯ (2015年6月4日 16時) (レス) id: 8b8cd9f128 (このIDを非表示/違反報告)
文月鎖夜(プロフ) - 更新頑張ると言ってすぐですが、ちょっとテスト間近なので更新休みます。(はよテスト終われー) (2015年5月24日 22時) (レス) id: 8b8cd9f128 (このIDを非表示/違反報告)
文月鎖夜(プロフ) - 優里佳さん» ありがとうございます！！！これからも見て下さると嬉しいです♪更新頑張ります(*^▽^*) (2015年5月22日 22時) (レス) id: 8b8cd9f128 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：文月鎖夜 | 作成日時：2015年3月25日 22時
