第七夜 スキマ妖怪 ページ8
「え、え、……………………………え？」
「ふふ、まぁ驚いたでしょうね。自己紹介するわ、私は八雲紫(やくも ゆかり)。代々博麗の巫女と共に博麗大結界の管理と幻想郷の行く末を見守るただのスキマ妖怪よ。」
穏やかなスカートの優雅なドレス調の服を着たスキマ妖怪、紫さんは丁寧に自己紹介してくれた。……………………ただし、音も無く割れた空間の隙間から上半身を出して。
「……妖怪って皆こうなんですか……？」
「違うわよ、紫は幻想郷の中でも三大妖と呼ばれる内の一人なの。幻想郷の創造者の一人でもあるらしいわ。」
「それも本当かわかんないけどな。どうも胡散臭いし。」
「ふふ、全く酷いわね。私の人権も尊重して貰いたいわ。」
「じんけん？」
「……紫さんって妖怪ですよね？」
思わずつっこむ。というか人権って知ってるの？
「言葉の綾よ、聞き流しなさいな。」
「は、はぁ………」
「ところで霊夢、直後で悪いんだけれど。」
「何？」
「その子、うちに譲っていただけない？」
「…………え？」
「嫌よ。」
「その子自身がうちに来たいと言っても？」
「………時と場合によるわ。」
「あらそう。ねぇA。」
「え？………は、はい？」
何、どうなったの？何故に私が紫さんに誘われてるの？え、意味わかんない。
「私、貴女の事がとても気に入ってるの。」
「……………へ？」
「外の世界では有り得ないようなその霊力と能力。気遣いのある内面。目を見張る程の美しい容姿。思慮深く聡明な思考__________。素晴らしいわ、本当に。うちの藍にも負けない位にね。」
「………………」
「貴女の事はすぐにでも八雲一家に加えたい位重視しているのよ。…………どぅ？生きていくに不自由は何も無いわよ。」
美しく整った顔に微笑を浮かべて私を見る紫さん。その目を見返す。鮮やかな紫色の瞳は、その後ろの隙間に見える無機質な目とは別の意味で、暗く無機質だった。
「……………すみません。」
気付けば言っていた。
「そのお誘い、断らせていただきます。」
「______________ふふ、そう。」
けれど紫さんは笑ったままだった。
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霧雨初那 - ＊はなた＊さん» ありがとうございます！これからも読んで頂けるよう、頑張ります♪ (2015年1月20日 21時) (
レス) id: 40dcb8a3b1 (このIDを非表示/違反報告)
＊はなた＊(プロフ) - 面白いです！頑張って！ (2015年1月20日 21時) (レス) id: ce479bf433 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨初那 - swksさん» 宿題ふぁいとぉ〜wwww私は終わりましたよ？wwww (2015年1月15日 22時) (レス) id: 40dcb8a3b1 (このIDを非表示/違反報告)
swks - 宿題が終わらない。テストどころじゃない！ (2015年1月12日 15時) (レス) id: abf12aecc0 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨初那 - 今日から４日程、テスト期間(私学生なので…)に入るので、その間更新出来ません…… (2015年1月12日 12時) (レス) id: 40dcb8a3b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：文月鎖夜 | 作成日時：2014年12月14日 2時
