【銀魂】100日後に死ぬ(死なない)高杉晋助【高杉晋助】

36日後に死ぬ(死なない)高杉晋助 ページ14

四月四日(日曜日)






案の定というかなんというか……Aが熱を出した｡
昔っから疲れが溜まると熱を出すのだが、少し遊びに誘いすぎたかなと反省する。
知っていたのだから自重すべきだった。

お見舞いに何かAの好物でも買いに行くか、とソファーから立ち上がる。
一応LINEで『見舞いに行く』と連絡しておいて、俺はデパートに向かった。

Aは桃と……あとみかん、苺が好きだ。
いちごは旬だが、その他はねぇな。
……桃缶も買って行くか……
適当に紙袋に入れてもらって電車に乗りAの家に行く。

LINEを見てみたが、既読は付いていない。
寝ているのだろうか。それならそれでいい。
俺は一応インターフォンを押した。


「はーい……あら、高杉くん」

「あ、どうも。あの、Aさんが熱を出したって聞いたので、これ……」

「あらまあ！ありがとう！」


いえいえと首を振りつつ驚きを噛み殺す。
この曜日のこの時間ならパートだと思っていたお母さんがいらして、短い髪を揺らしながら元気よく笑うものだからついつい流されてしまう。


「いつも娘がお世話になっていて……」

「あ、いや、俺の方こそ相手して貰ってて」


その後一時間くらい喋っていて、最後にはこれからもよろしくね？と意味深にウインクされた。
さて、母親というものは恐ろしいものである。

ちなみに夜にはAから熱下がったしいちご美味しかったよのLINEが届いていて安心した。

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