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「……ところで銀さん」
「おう、なんだ?」
「愚痴ってもいいですか」
「Aちゃんも愚痴とかあるのね……いいよいいよ。話してみ?」
では、失礼してと箸を置く。
軽く息を吐いて、自分でもおもむろが過ぎるだろうと思う程おもむろにグラスを掴み。
焼酎ロックを一気に飲み干して。
そして、ダン!と机に置いた。
オヤジと呼ばれていた店主が驚いたようにこちらを見る。
「……あの、A……サン……?」
「…………のヤロー……」
「は、はい?」
「晋助のヤロー……クリスマスに仕事だァ?ふざけんなし!」
「え、ちょ、あの」
「わかってるよ!?仕方ないよ!仕事だもん!年末忙しいよ!同じ社会人としてわかるけどさぁ!彼氏居るのにクリボッチなんて……寂しいやん!」
「お、落ち着けって……お前、蟒蛇じゃなかったっけ?」
「全然酔ってませんよ!それに最近は帰りも遅いし……お互いにベタベタするタイプじゃないし、カレカノ感は少ないかも知れないけど……やっぱり、好きだから付き合ってるんだよ……」
「よ、酔ってなかったんだ……」
「これぐらいじゃ寝酒にもなりませんよ……いや、別に晋助が悪いんじゃなくて、全て会社が悪いと、私だってわかってます……晋助が浮気してるとも思ってません……」
「そうだな。あいつ実は意外と堅物というか……硬派だしな」
「私だって記念日とか逐一気にしませんけど……ビッグイベントで、付き合って二年記念日ですよ?
……一緒に、居たかった……」
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沖田レイア(プロフ) - 七重さん» あれ、なんでだろう。画面が霞んで見えないや。ありがとうございますぅぅぅ! (2019年12月26日 20時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
七重 - レイアさんが作ってるラブコメ応援してます!この小説良かったです!実際には降らなかったけど(笑)もちろんこれは星10にしました!頑張ってください!!! (2019年12月26日 15時) (レス) id: cdecf486aa (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - 黒川紫光さん» ありがとうございます!とっても嬉しいです! (2019年12月26日 8時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
黒川紫光(プロフ) - こんばんは!夜遅くにすみません!いつも小説見させていただいてます!晋助様だいすきファンです!もうキュンキュン止まりません!! (2019年12月26日 2時) (レス) id: de2b78e93f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖田レイア | 作成日時:2019年12月23日 0時