【銀魂】ラブコメとは言わせない【高杉晋助】

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「やっぱ、やめません？」

「やめねぇ。往生際が悪ぃぞ」

「最後まで足掻いてやりますよ、ちくしょう」


逃げなくても逃げられない。
だって、手首を掴まれてるから。
うん、マジ死ね。

ちなみに目の前には教室のドア。
二限目の始まる五分前。
ちょうど全員居るかなって感じの教室。

あああ、憂鬱でしか無い。

だって公開処刑じゃん。
公開破局の方がいくらかマシだよ。

帰りたい、切実に。


「入るぞ」

「やです」

「拒否権はねぇよ？」


ドアがガラガラと音を立てて横に開く。

帰りたい、帰りたい、帰りたい。

そんな願いも虚しく。
顔を覗かせた高杉先輩に、女子の黄色い声援の響く教室の中。

……もう、白目を向くしか無いよね。ははは！


「帰りたい……」

「帰らせねーよ」


グイ、と掴まれた腕を引かれ。
急に距離が近くなる。

あ、高杉先輩いい匂い。


「二年二組の皆さん。Aさんが生徒会役員となりました。理由は女子の中で一番の成績上位者だからです」


ほら、挨拶しろ、と背中を押される。

とりま、高杉先輩は爆発しろ！
ちくせう！
こうなりゃやけくそだ！


「どーも。この度生徒会役に入りました、AAです。虐めないで下さいね！」


後ろから聞こえた小さな笑い声に、いつか殴ってやると決めたのは別の話。

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