【銀魂】ラブコメとは言わせない【高杉晋助】

☆ ページ37

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「こんにちは……」


恐る恐るキィと生徒会役員の文字が入ったドアを開ける、放課後。
どうか高杉先輩か土方先輩。
詰まるところ知り合いがいて欲しい。
頼む居てくれ。


「あっれー？君がAAちゃん？」


はーい、知り合い居ないパティーンね！
わかってた。わかってたよ。
自分の運の悪さくらい。

生徒会室には高杉先輩も土方先輩も居なく。
てゆうか白髪で天パの先輩しかいない。
確か、この人って……


「はい。ええと、会長さんですよね」

「うん。せーとかいちょーの坂田銀時でーす。よろしく」

「よろしくお願いします」


ペコリと頭を下げると、そういうのいいよーと手を振り頭振り。
その度に揺れる髪がなんともモフモフそうで……

触りたい。
純然な興味。


「チビ……高杉からなんか聞いてる？」

「いえ、特には」

「ん。そしたらカバンとか部屋に置いてきな。重いっしょ」

「わかりました」


朝案内された自室の扉を開ける。
これが本当に自分の自由に出来るって事が未だに信じられない。

夢……と言うか狐に化かされてる感じ。


「……これからどーなるんだろ」


ま、どーにでもなるだろう。
人生だし。

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