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暖かいシャワーを頭から浴びる。
重くなった髪をかき上げて。
シャンプーが男性用のしかないのは、しょうが無い。
「広いお風呂だねぇ」
彼女さんとかセのつくお友達さんとかと一緒に入るのかも。
うわ、そう考えるとなんか気持ちわりぃ。
さっさと上がろう。
シャンプーを流して、リンス、リンス〜と。
……あれ?無い?
高杉先輩リンス使わない系?
それであのサラサラヘアって……
……男の癖にっ……!
腹たったから、あれだ。
お風呂出たらあと三問くらい質問してやる。
精々私の学力を上げればいいさ。
体と顔を洗って、さっぱりしたぁ。
さすがに湯船まで、なんて図々しいことはしないけど、あんなに広いお風呂。
羨ましい。
(この浴衣を着ろって事でいいのかね)
脱衣所に置いてあった桃色の浴衣と、ビニールに入った新品の下着。
袖を通すと、うわ、高杉先輩の匂い。
あ、臭く無いよ?
さっきの香水じゃなかったんだ。
柔軟剤?
めちゃくちゃいい匂い。
ってか、どうしよ。
帯の結び方知らないんだけど。
ちょうちょ結びでいいかな。
「上がりましたよー」
「おう」
「下着、ありがとうございました」
「気にすんな……それと、帯はなぁ」
え、と思う間もなく、後ろに移動すると。
帯を結び直してくれる。
「こう、ここで捻ると型くずれしにくいんだ」
「よくご存知で」
「普段着だからな」
あー……確かに似合いそう。
てゆうか、よく持ってたなぁ。
桃色の浴衣なんて。
「ああ、まあ……ほら、出来た」
「ありがとうございます」
「客間に布団敷いといたから、寝てろ」
「え、私はソファーで……」
「俺の労働を無駄にする気か」
ろ、労働て……
布団、出して敷くだけやん……
「じゃあ、お言葉に甘えて」
「部屋にあるもんは好きに使え」
いやそれはあまりにも……
まあ、取り敢えず頷いておきましょうか。
「そんじゃあ俺も風呂入るわ」
「あ、はい。おやすみなさ……」
ほっぺたにす、と手が触れる。
私より一回り大きいかもしれない。
何を、と思う間もなく。
形のいい唇が迫って、おでこに。
「おやすみ、A」
ニコリ、いや、ニヤリと笑って脱衣所に消える背中。
いや、え、何。
彼は一体何がしたかったの!?
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ASUKA - 沖レイさん、頑張れぇぇぇええ!!!!!私もテストなんです、一緒にがんばりましょー! (2019年9月28日 23時) (レス) id: 2aeb894d27 (このIDを非表示/違反報告)
Night(プロフ) - 沖レイさん、テスト頑張って下さい!私の気力、全部差し上げます!!私、みえました。沖レイさんにむかって推しが応援している姿が!! (2019年9月20日 23時) (レス) id: a39d20f6cd (このIDを非表示/違反報告)
トオ - とっっっても面白いです!!頑張ってください! (2019年8月28日 6時) (レス) id: c0c29da7c2 (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - Nightさん» 圧倒的ハピエン……ありがとうございます!参考になります! (2019年8月23日 21時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - のあさん» 死ネタは泣きますよね!コメントありがとうございます (2019年8月23日 21時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖田レイア | 作成日時:2019年7月15日 18時