【銀魂】ラブコメとは言わせない【高杉晋助】

☆ ページ15

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暗くなった道を、不審者先輩と並んで歩く。

字面こえーな。おい。
リアルはもっと､もっと……最悪だ。
うん、最悪だ。

まず、気まずい。
お互い一言も喋らねーんだもん。
え？話しかければいいって？

ならば聞きます。
不審者に話しかける勇気のある人挙手。
はい。いませんね。わかります。


「お前、今失礼な事考えているだろう」

「超能力者か何かですか？」

「否定しろよ」


まあ、そうねぇ。
命の恩人なわけだし。
できる要素があれば否定したんだけど。
残念ながら。


「俺は不審者でもストーカーでもねぇ」

「じゃあなんで名前知ってたんです」

「すぐに分かる」


すぐっていつだよ……
ため息をつく。
さっきからずっと、こんな感じだ。
言葉の堂々巡り。
はぐらかして、答えてくれない。

これはもうストーカーを疑うしかないでしょう。
だって私モブだし。
何処ぞの生徒会メンバーみたいに目立たないし。

……あぁぁあ、生徒会。
思い出したくない事思い出しちゃったわ。
本当に最悪。


「嫌な事があったような顔だなぁ」

「見知らずの先輩に名前を知られている事ですか?」

「それ以外で、だ」


ありましたとも、ありましたとも。
大変面倒くさい事になっております。
まじでウザイです生徒会。

なんで私？
もっと相応しい人居るでしょ。
私はモブよ？
選ばれる価値ないの。
つーか、陽キャの視線が怖ぇ。
いや、視線で済んだら上々だ。

絶対。
ぜ〜ったいに酷い嫌がらせを受けるに違いない。
ただでさえ危うい立場なんだから。


「もう嫌だァ……全員死ねばいいのに」

「まじで大丈夫かよお前」

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