第二部 生徒会編 ページ7
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くありと欠伸をこぼす朝読書の時間。
私は一定の時間おきにページを捲りながら、思考は回路の中。
結託しているであろうクラスメイト達は、三日が過ぎても行動を表さない。
油断と安心は、しない方がいいな。
こういう時、三文小説なら盗聴器やら小型カメラやらでサクッと解決!みたいにいくんだけどねぇ。
如何せん金がない。
フハハハハ、悲しきかな貧乏。
泣けてくるわー。
泣かんけど。
食費を切り詰めて、ようやく手に入れた使い捨てカメラ。
あれ?今では使い捨てカメラって言わないんだっけ?
なんでも、写真を撮ったあと本当にそのまま捨てちゃって、書いてある通りにしたのに現像できない!とか何とか喚いたバッ……素直な人が居たんだって。
ほんと、世界は広いねぇ。
おっと、話がそれた。
私とした事が。
で、そのカメラ。
先日、あんなに証拠証拠と詰め寄ったんだ。
私の方も証拠を用意しないと。
だからクラスメイト全員の行動、配置に気を付けて、更に他のクラスの事も考えて。
頭パンクしそう。
怪しげな場所や行動を写真に写す。
けれど、今のところ、動きはない。
ま、このまま平和に終わってくれれば全然おっけーなんだけどね。
その時、がらりと戸が空いて、先生。
この優しそうな、教師を絵に書いたような先生が、私は好きだった。
もちろん教師として好ましいという意味だ。
ん?誤解した?
残念ながら色恋に興味はありまっせーん。
駆け引きとか意味わかんないし。
将来も絶対独身の方が気楽でいいでしょ。
稼ぎも独り占めできるしぃ。
「朝礼だから並べー」
どやどやと廊下に出ていくクラスメイト諸君。
さて、私も行きますか。
本を閉じて、立ちあがると。
あれ?
何この悪寒。
嫌な予感とはよく言うけれど、それを超えた悪寒が私を襲っているんだけど!?
……朝礼には、行かない方がいいって事?
「おおい、A。どうした?」
「あ、はい。すみません。すぐ行きます」
ええい、ままよ!
なるようになるさ!
なるようにしかならないさ!
もう面倒臭いので、Aさんは考えることを放棄する!
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ASUKA - 沖レイさん、頑張れぇぇぇええ!!!!!私もテストなんです、一緒にがんばりましょー! (2019年9月28日 23時) (レス) id: 2aeb894d27 (このIDを非表示/違反報告)
Night(プロフ) - 沖レイさん、テスト頑張って下さい!私の気力、全部差し上げます!!私、みえました。沖レイさんにむかって推しが応援している姿が!! (2019年9月20日 23時) (レス) id: a39d20f6cd (このIDを非表示/違反報告)
トオ - とっっっても面白いです!!頑張ってください! (2019年8月28日 6時) (レス) id: c0c29da7c2 (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - Nightさん» 圧倒的ハピエン……ありがとうございます!参考になります! (2019年8月23日 21時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
沖田レイア(プロフ) - のあさん» 死ネタは泣きますよね!コメントありがとうございます (2019年8月23日 21時) (レス) id: b13dceedcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖田レイア | 作成日時:2019年7月15日 18時