耽 ページ8
まふまふside
ま 「あぁ……暇、暇すぎる…」
そらるさんは寝てるし、うらたさんはなんかちっちゃい狸とおしゃべりしてるし…。
さかたんもなぁ……あそこ暑いし行きたくない…。
ま 「でもなぁ……僕のところは…」
僕は相川真冬命という名を持ちながら未だ自分の力が分からない。
そらるさんは水や氷関係の能力。
うらたさんは傷とか治せる、緑の能力。
さかたんは火とかの炎系の能力。
そんな立派な能力を持つ人が友達にいるのに……。
ま 「…なんで、僕は分からないんだろう」
僕は、なんで神様に生まれてきたんだろう。
そんなことを考えていると、何もない僕の世界に、何かが入った気配がした。
ま 「…そらるさん、とかじゃない…。外からだ…」
僕は、興味本位で何かの気配の方へ向かって行った。
_____
ま 「はぁ…僕の世界は何にもないから、ちょっとズレてもわかんないのが不便…」
そんなことを言っていると、何かが視界に入った。
ま 「………え?」
周りは何もない空間。床がどこかもわからないようなただ白く広い空間に、
……一人の女の子がいた。
ま 「…なんで、ここに女の子が…」
こんな何もない空間でも、ここはれっきとした神々の世界。
そんな世界のこんな場所に…。
女の子が倒れている…。
ま 「どうやってここに入り込んだんだ…誰かの仕業?」
いや、何者かの能力が使われた形跡はない。
じゃあ…自然に落ちてきた…?
ま 「と、とりあえず、この子を起こして理由を聞かないと…」
僕は女の子の側にしゃがみ込んだ。
ま 「お、起きてくださーい…」
そんな弱々しい声で、熟睡してるであろう女の子が起きるわけもなかった。
ま 「起きてくださーい!誰ですかー!」
シン…。
ま 「起きてくださいより、起きての方が起きやすいかなぁ?」
思いついたがすぐ行動。
ま 「起きてー!起きてってばー!
なんでここにいるの?君は誰?」
…起きないな…。
ま 「どうやってここに迷いこんだわけ?…起きない…聞こえてないのかなぁ…」
僕は女の子の顔をじっと見た。
人間にしては可愛い顔してる…。肌は透き通ってる感じで、
唇は…紅でも塗ってるのかな?綺麗な赤。
ま 「起きてーー起きてよー。ねぇー、起きてよー」
耳元で言う。
『はっ!』
次の瞬間、その声と共に女の子と目があう。
わ…茶色よりの焦げ茶色で…綺麗…。
そんなのを瞬間的に考えて見惚れていたせいか、ごちんっと音がして
おでこに痛みが走った。
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ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2019年8月19日 21時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
ぎょーざ(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください!! (2019年5月16日 9時) (レス) id: cbb2a38640 (このIDを非表示/違反報告)
織姫 - 露都さん» なるほどその手があったか← (2019年1月13日 19時) (レス) id: 4778a94982 (このIDを非表示/違反報告)
露都 - 高ければくぐれば良いんですよ!← (2019年1月9日 17時) (レス) id: bd02d20487 (このIDを非表示/違反報告)
織姫 - 露都さん» 優しめでお願いしますwww (2019年1月6日 21時) (レス) id: 4778a94982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:織姫 | 作成日時:2018年12月10日 1時