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拾壱 ページ14

Aside

「ほかの住民はどう思うと思う?」…?

『そんなの………』

…歓迎してくれる…?

そう言い切れる保証はない。

だって…私が行ったことによって、村の食糧難がなくなるんだから。

それのためにささげた私が帰ってきたりしたら?

「神様に受け入れてもらえなかったんだ」

「役立たず」

…なんていわれるか私には容易に想像できた。

ま 「それ…は…」

そ 「まふだってわかってんだろ?

「捧げたはずの生贄が帰ってくるなんて、自分たちの村は神様に見放されたんだ」

とか考える無能な人間どもの考えなんて」

相川真冬命様は顔をぐっと歪めた。

う 「…じゃあそらるさんは、Aが生きるためにはここにいたほうがいいって

言ってるんだな…?」

そ 「そういうこと。…まぁ、Aの意思を尊重するけど?」

Aはどうしたい?

私の顔を覗き込んで一之瀬彼方命様は言った。

『…でも、私がこのまま村に戻ったって…殺されるって、なんで

言い切れるんですか…?』

…そんな理由はわかってる。

神様に必要とされないものなんか、生きている必要がない。

この世は神様が頂点にいる。

神が望むものならば。

神がいらぬものならば。

神がすることならば。

そういう考えなんだ。

そ 「…わかってると思うけど、「神に必要とされなかった人間」

として、殺されるだろうね」

…だよね。

ま 「…Aちゃん。…つらい選択だろうけど…

このままここで暮らすか…村に戻って人間たちに殺されるか、

どっちがいい?」

ここで暮らすか、村に戻って憎しみの目をした人たちで殺されるか。

「神様に受け入れてもらえなかったら、これを使って一人で生きるのよ」

…お母さん。

私、お母さんのために生きるよ。

もう会えないけれど、私はずっと思っているから。

『…私は、ここで暮らします。ここに、おいてください…』

三人の神様は、ふわっと優しい顔で笑ってこういった。

「ようこそ。俺たちの世界へ」

はっぴーにゅーいやー!!→←ごめんなさい!!



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設定タグ:歌い手 , , 生贄   
作品ジャンル:恋愛
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ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2019年8月19日 21時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
ぎょーざ(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください!! (2019年5月16日 9時) (レス) id: cbb2a38640 (このIDを非表示/違反報告)
織姫 - 露都さん» なるほどその手があったか← (2019年1月13日 19時) (レス) id: 4778a94982 (このIDを非表示/違反報告)
露都 - 高ければくぐれば良いんですよ!← (2019年1月9日 17時) (レス) id: bd02d20487 (このIDを非表示/違反報告)
織姫 - 露都さん» 優しめでお願いしますwww (2019年1月6日 21時) (レス) id: 4778a94982 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:織姫 | 作成日時:2018年12月10日 1時

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