35 惚れた* ページ44
「A。どうかしたの？」
『えっ、い、いえ。どうもしませんけど...』
「だってさっきから目も合わせてくれないよねぇ？」
『うっ...』
じとりと泉先輩に至近距離で見つめられて
狼狽えてしまう。
泉先輩は綺麗だから、こうも近いと心臓の音が鳴り止まない。
いや、さっきからずっと鳴り止まないや。
「顔真っ赤だし...熱あるの？」
私の額に向かって先輩が伸ばしかけた手を
慌てて下に下げた。
『ないですッ！ないですから...』
「ふーん...A、そこに座ってて。あと俺がやるから」
『大丈夫ですって』
「そんなこと言って倒れられたら嫌なの」
泉先輩は抵抗する私を椅子に座らせて
また作業に戻った。
ホント、先輩は誰にでも素直だったら好かれただろうに。
捻くれた性格はどうにかならないんだろうか。
「あ、ねぇA。みてこれ」
『んー...？泉先輩...とレオ先輩とりっくん』
「うん。これA達がここに来る前の写真。懐かしいねぇ」
先輩は子供みたいに笑って
それでもちょっと寂しそうな顔で写真を見つめる。
これも先輩の愛しい過去なんだろう。
じっと見つめていると顔を上げた先輩と目があって
先輩が悪戯っぽく笑った。
「なに、A？ついに俺に惚れちゃったの？」
『...そうかも知れないです』
「...は？」
少しの間をおいて出た泉先輩の驚いた声にハッとする。
惚れた...？先輩に？
『え...えっと。ないです...惚れてないです！』
「ちょっと、A⁉」
居ても立ってもいられなくて
真っ赤になった顔を押さえたまま部屋から飛び出した。
屋上までの階段を駆け上ってドアを開ける。
幸い誰もいなくて
暑い顔を冷ますため、深く深く深呼吸をした。
掃除、放り出しちゃった。
明日謝ろう、ちゃんと。
どんな顔して謝ればいいか分からないけれど。
ーーーーー
れん☆ さんからのリクエストです。
まず、密室にすることができなくてごめんなさい！
なかなか難しいですね。
閉じ込められるシチュエーションは
また機会があったら書いてみたいと思います。
2人きりというご要望にしか応えられませんでしたが
読んでいただけたら嬉しいです。
リクエストありがとうございました！
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黒猫。 - あの…さっきのに＋で、Knightsと買い物することになってしまって、一緒に買い物をしてたら、いつの間にか、泉さんと2人になってた！みたいにできますか？ リクエスト多くてほんとにすみません。できればお願いします！ 文章が間違っていたらすみません。 (2016年2月19日 21時) (
レス) id: d58a312ed6 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫。 - リクエストお願いします！なずなくんと買い物に行ったら、偶然、Knightsのメンバーとあってしまって、一緒に買い物することになるって言う話を作れますか？作れたらお願いします！ (2016年2月19日 21時) (レス) id: d58a312ed6 (このIDを非表示/違反報告)
れん☆ - 憂月さん» リクエストのお話作ってくださりありがとうございます！！面白かったですよ！夢主ちゃん可愛すぎですっ(/ω＼)ww本当にありがとうございました！ (2016年1月27日 22時) (レス) id: b0e8f9fc44 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ☆@2/7ﾏﾃﾞ夜出没､ｶﾅ?(プロフ) - 憂月さん» ありがとうございます!! (2016年1月15日 0時) (携帯から) (レス) id: 6fefb1de24 (このIDを非表示/違反報告)
憂月(プロフ) - ルナ☆＠皆、忘れないで待ってて…!!さん» 了解いたしました！あくまで兄妹設定なのであまり甘々にはできないかもしれませんが...なずな先輩好きなので頑張ります( *｀ω´) (2016年1月12日 23時) (レス) id: 8d457b097a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：憂月 | 作成日時：2015年10月23日 18時
