32 嫉妬 * ページ41
「ごめんなー...A」
『んーん。気にしないで』
Aの隣に座り込んで
困ったなぁ、と苦笑する。
こんな時、携帯使えればいいんだけど
生憎俺のは凛月に預けていたし
Aのも電池が切れていた。
こんなにも不運が重なるのも珍しい。
『んん...今頃携帯に連絡すごいんだろうなぁ』
困ったように
真っ暗の画面のスマホを見つめて
Aが呟く。
瀬名先輩のこといつも嫌だとか、怖いとか言ってる割に気にはかけてるんだよな。
胸が苦しい。
「あはは、今頃凛月は寝てるんだろうな」
瀬名先輩のことを考えて欲しくなくて
話を逸らした。
そんな俺の意図も知らずに
Aは綺麗に笑う。
『そろそろ起きてるんじゃない？りっくん夜は元気だからねぇ』
「そうなんだよなぁ。たまに夜中に家に来ることあってさー...ほんとマイペースなやつ」
2人きりでいれる時間が
幸せで幸せでたまらなくて
いつまでも続いていて欲しいと
そう、願った。
まぁ、そんなのすぐに終わってしまうんだけど。
ガタリと音がして、
ドアが開く。
「よいしょ...あ、いた」
『え、泉先輩』
「んー...普通に開いたんだけど。まぁ、どうでもいいや。泣いてなかった？大丈夫？」
『子供じゃないんですから、大丈夫ですよ』
先輩は俺のこと眼中に入らないと言った感じで
Aだけに視線を向けていた。
真といる時と同じ感覚。
『むしろ危険なのは泉先輩なんですけど。ね、まーくん』
「へっ？お、おお？」
「はぁ？なんなの、アンタ。先輩に対して失礼なんじゃなぁい？」
「ええ...？」
『すぐ虐めるのやめてください』
「はいはい...ほら、帰ろ」
当たり前のようにAの手を握って
瀬名先輩は歩き出そうとした。
まるで恋人同士みたいなその光景が
心底羨ましい。
要するに
多分嫉妬してるんだ、俺は。
『待って、待って。先輩。まーくんとりっくんも一緒に帰るんです』
「2人きりがいいんだけどー」
『嫌だぁぁ...助けてまーくん』
「はいはい」
「あ、まーくん。出れたの？」
瀬名先輩から逃れるように
腕を掴んできたAを受け止めていると
タイミングよく凛月がくる。
複雑な気分だったけど
今日は不思議と幸せだった。
わざと部屋から出られないフリをしていたなんて、
凛月ぐらいしか分からないだろう。
せめて今日だけでも、ゆっくり話したかった。
好きだよ。
その一言は口が裂けても言えないけど。
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黒猫。 - あの…さっきのに＋で、Knightsと買い物することになってしまって、一緒に買い物をしてたら、いつの間にか、泉さんと2人になってた！みたいにできますか？ リクエスト多くてほんとにすみません。できればお願いします！ 文章が間違っていたらすみません。 (2016年2月19日 21時) (
レス) id: d58a312ed6 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫。 - リクエストお願いします！なずなくんと買い物に行ったら、偶然、Knightsのメンバーとあってしまって、一緒に買い物することになるって言う話を作れますか？作れたらお願いします！ (2016年2月19日 21時) (レス) id: d58a312ed6 (このIDを非表示/違反報告)
れん☆ - 憂月さん» リクエストのお話作ってくださりありがとうございます！！面白かったですよ！夢主ちゃん可愛すぎですっ(/ω＼)ww本当にありがとうございました！ (2016年1月27日 22時) (レス) id: b0e8f9fc44 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ☆@2/7ﾏﾃﾞ夜出没､ｶﾅ?(プロフ) - 憂月さん» ありがとうございます!! (2016年1月15日 0時) (携帯から) (レス) id: 6fefb1de24 (このIDを非表示/違反報告)
憂月(プロフ) - ルナ☆＠皆、忘れないで待ってて…!!さん» 了解いたしました！あくまで兄妹設定なのであまり甘々にはできないかもしれませんが...なずな先輩好きなので頑張ります( *｀ω´) (2016年1月12日 23時) (レス) id: 8d457b097a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：憂月 | 作成日時：2015年10月23日 18時
