19 説得力 ページ26
「よし。じゃ、A。帰ろっか」
サングラスを指で上に持ち上げた泉先輩が
ご機嫌そうに言った。
やっと仕事が終わったらしい。
あ、ナルちゃんがいない...まさか。
『...ナルちゃんは？』
「ああ、まだ終わってないから先帰っててだってさぁ」
『そうですか。私帰りますねー』
「ええ、帰っちゃうのぉ？デートしよ、ね？折角の休日なんだし...」
『で、デート...』
腕を絡められて、ぐいぐい引っ張られた。
子供か。
『デートって...何しに行くんですか』
「Aの為に服選んであげる」
『うえ、ヤですよ。泉先輩ふりふりのやつばっかじゃないですか！』
「だって可愛いんだもん」
『だもんじゃありません。普通にお買い物でいいじゃないですか』
勢いで言ったあとにハッとする。
普通にお買い物...
そっと泉先輩をみると、他の人は絶対見たことがないような嬉しい顔だった。
「Aったらホントに素直じゃないよねぇ」
『う...ていうか、どうやっていくんですか？先輩電車大嫌いですよね、ほら、帰りましょう』
「ああ。バイクあるから」
『バイク...？』
「うん、バイク」
バイク、という単語を聞いて背筋がぞっとする。
私はバイクが苦手だ。
乗ったことないけど、振り落とされそうな感じが最高に怖そう。
泉先輩がそれを知らないはずない。
『私、電車で行きますからッ！泉先輩はバイクで行って待っててください』
「怖がりなAも可愛い。大丈夫、俺にちゃんとつかまってれば怖くないよ？」
『かッ...可愛いとかそういう問題じゃなくてッ...』
ヘルメットを被せられて
びくっと肩が跳ね上がった。
なんで２つ持ってるの？
「乗ったことないでしょ？俺と乗れば大丈夫。Aを怪我させるなんてこと絶対しないから」
泉先輩が笑いながら言った。
妙に説得力があるから悔しい。
『...分かりました』
渋々乗ろうとすると、お腹あたりに手が回されて体が持ち上げられる。
どさくさに紛れて抱きしめるな。
『...あの、何してるんですか』
「Aが乗るとき怪我したら困るから」
『子供ですか、私は⁉』
「はいはい、可愛い可愛い。大人しくしてようねぇー？」
恥ずかしい、恥ずかしい...
ホント、安定の泉先輩だ。
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黒猫。 - あの…さっきのに＋で、Knightsと買い物することになってしまって、一緒に買い物をしてたら、いつの間にか、泉さんと2人になってた！みたいにできますか？ リクエスト多くてほんとにすみません。できればお願いします！ 文章が間違っていたらすみません。 (2016年2月19日 21時) (
レス) id: d58a312ed6 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫。 - リクエストお願いします！なずなくんと買い物に行ったら、偶然、Knightsのメンバーとあってしまって、一緒に買い物することになるって言う話を作れますか？作れたらお願いします！ (2016年2月19日 21時) (レス) id: d58a312ed6 (このIDを非表示/違反報告)
れん☆ - 憂月さん» リクエストのお話作ってくださりありがとうございます！！面白かったですよ！夢主ちゃん可愛すぎですっ(/ω＼)ww本当にありがとうございました！ (2016年1月27日 22時) (レス) id: b0e8f9fc44 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ☆@2/7ﾏﾃﾞ夜出没､ｶﾅ?(プロフ) - 憂月さん» ありがとうございます!! (2016年1月15日 0時) (携帯から) (レス) id: 6fefb1de24 (このIDを非表示/違反報告)
憂月(プロフ) - ルナ☆＠皆、忘れないで待ってて…!!さん» 了解いたしました！あくまで兄妹設定なのであまり甘々にはできないかもしれませんが...なずな先輩好きなので頑張ります( *｀ω´) (2016年1月12日 23時) (レス) id: 8d457b097a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：憂月 | 作成日時：2015年10月23日 18時
