<文スト>愛されなくて何が悪い<双黒>

25話 ページ28

只今私は首領の部屋の前にいます

中原幹部に首領が呼んでいると言われ、首領命令でもあるから行かない訳にも行かなかった

なのに...かれこれ部屋の前で10分位うろうろしています...

私がドアノブに手を掛けた瞬間...

「いい加減入りたまえ...何時まで待たせる気かい...？」

不機嫌そうな首領の声が聞こえた

もう...入るしか無くなった...

「失礼します...首領、お呼びですか...？」

「次の仕事についてだよね。君は芥川君の医療班に行きたまえ」

芥川さんの...！

「分かりました...では...」

「待ちたまえ」

ビクッと肩が上がった

私は何かしただろうか？ 気に触ることをしたのだろうか？

「此方にきたまえ」

来い、と言われたので警戒しながら首領の机の方へ向かった

「首領...一体なんの御用で...」

「もっと前にきたまえ」

それって...首領の隣...！？

話が掴めない 首領一体何を考えているのか

仕方なく隣に行くと腰を抱かれ、首領の膝の上へ座ることになった

流石の私も恥ずかしく...

「首領...！戯れるのもいい加減にして頂きたいです！！」

叫んでしまった。

そんな私も構わず首領が口を開けた

「君は私が嫌いかね？」

...予想外の言葉に止まる私

真剣な目で此方を見てくる首領...

「分かり...ません...」

「好きか嫌いかで言いたまえ、別に怒りはしない...」

正直に...か

失礼だけど言うしかないみたい...





「どちらかと言えば..."嫌い"です」

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