12話 ページ17
夢主side
…本当に、帝国の雑魚は愚か者しかいない。
思慮深い近藤さんやルド兄とはかけ離れているなぁ…
私には、もう時間がない。
この戦争を始めてしまえば、取り返しがつかなくなってしまう。
そうしないためにも、ここでまず止めておく。
そうすれば幾分か、開戦を遅らせることができるだろう。
『やっと大人しくなりましたね。無能でも、死ぬことは理解できるんですね』
高いなぁ、この壁。あんな一瞬で作るなんて、やっぱりリムル様の配下は流石だ。
…ま、私には関係ないけど。
ここで向こうが応戦しても、私は戦わない。
最悪気絶。そう決めている。
壁にそっと触れ、消す。
なるべく目立たないようにやったはずだったのだが、気付かれてしまった。
「…何ですの、貴女？」
『A・ナム・ウル・ナスカ。あの無能どもは気にしなくて構いません。少し話をしましょう、テスタロッサ殿』
「いいでしょう。それで、話とは？」
『この戦を始めさせないようにする、それだけです。なので、なるべく応戦はしないで頂きたい』
「笑わせないで。わたくしは悪魔族。戦う事こそが、わたくしの生き甲斐。邪魔をするなら、殺る」
『…やはり、そう来るのですね。それでは、少しだけお相手させて頂きます』
テスタロッサさんの方を見ると、手に『黒炎核』を握っている。
あっやばいやつ。これ発動させたら戦争開始しちゃうからやめといた方がいいな。
「死になさい。《死の祝福》ー」
『その技は駄目です。よっと』
手を翳し、消火する。
「⁉貴女、今何をー」
『それは秘密です。おやすみなさい、《夢幻結界》』
テスタロッサさんは強いから、かなり強力に厳重に結界に閉じ込めておく。
『さて、と。
見ていますか？リムル様。Aです。
こんな事して言うのもなんですが…少し話し合いをしたいので、今からそちらに向かいます。では』
あ、そうだ。
『すみません、テスタロッサ殿。殺す気は無いので、少しだけ眠ってください。『治癒之王』
精神体に干渉し、意識を奪う。
「っ貴様！テスタロッサ様に何を…」
おぉ、モス君。ショタァ←
『安心してください。殺しはしていませんよ、少し眠っていただいています。私は急いでいるので』
迷宮の入り口が見えた。
『リムル様。招いていただけるでしょうか』
ひとつコン、と戸を叩く。
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Ashlee(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年4月18日 20時) (
レス) @page26 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
白田黒(プロフ) - りぷさん» ありがとうございます!なろうも書籍もどれも好きなんですよね〜 (2019年12月13日 19時) (レス) id: b2cd999176 (このIDを非表示/違反報告)
りぷ - おもしろいよ、なろうからみてるから！がんばってください (2019年12月11日 22時) (レス) id: 6ead5c4ee9 (このIDを非表示/違反報告)
白田黒(プロフ) - ゆゆさん» ありがとうございまぁぁぁぁす。消さないでおきますね (2019年10月7日 19時) (レス) id: 8931ca5207 (このIDを非表示/違反報告)
白田黒(プロフ) - マイさん» 分かりました。消さずに取っておきますね。更新はかなり先になると思いますが… (2019年10月7日 19時) (レス) id: 8931ca5207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白田黒 | 作成日時：2019年8月5日 17時
