好きだよ、レオくん【佐野玲於】

束縛 ページ41

Reo side



焼肉屋に来て、ふたりで肉を頬張った。

Aはこんなちっせー体してんのに、俺と同じくらいの量を普通に平らげる。



「すげー食うじゃん」


A「お腹空いてたんだもん」


「なんで身長は伸びないのかね」


A「ヒール履くからいいし…」


「あれ危なっかしいからやめろよ。
よくコテって、転びそうになってんじゃん」


A「心配してくれてるんだ」


「ばーか、そういうんじゃないわ」





玲於くん、素直じゃないんだから〜、なんて
すっかり浮かれ気分のこいつ。ばかなの、ほんとに。

こいつ馬鹿だけど、一緒にいて楽しい。
自然にそう思うようになってきた自分がいることに
気がつく。





A「今日のダンス、カッコ良かったよ」


「…いつもそういうじゃん、A」


A「違う、ドームの中で一番輝いてたよ。
カッコ良かった、ほんと。」


「そりゃどーも、」


A「あーあ、玲於くんが私だけのものに
なっちゃえばいいのに。」


「それ束縛だから」


A「だって好きなんだもん」


「…ん、分かったよ、もう。」





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11.21

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