好きだよ、レオくん【佐野玲於】

大切な日 ページ42

Reo side



「今日はしてきてるじゃん、ヘアピン」


俺が誕生日プレゼントであげた、ヘアピン。
もったいないと頑なにつけてこなかったので、初めて付けているのを見た。




A「今日は大切な日だからだよ。
玲於くんの夢が叶う日だから。」


「…お前、ほんと俺のこと好きじゃん」


A「ずっと言ってるじゃん」


「そうだけど、」


A「私は玲於くんのことが_________


「まて、それ以上言うな」





でも俺はさ、俺からしたいんだよ。

わがままだけど…男からしたいじゃん。告白って。


自分の気持ちに、俺はまだ整理がつかない。
Aのことが女として好きなのか、

それが分からない。


それでも、ずっと思いを伝えてくれる(あなた)に対しては、告白するなり、断るにしても…傷つけたくない。




「…まじで、先走りすぎ。いつもいつも。
この前も言ったけど、軽い女だけにはなるなって」


A「だからそれは玲於くんぽくないって」


「んだよ、俺っぽいって」


A「ちび、ばか、お前、って言う」



真顔でそんなことを言い出すから、思わず笑ってしまう。そういうところがバカっつってんのに。

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