broken emotion VI

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有「たっだいまー！！」

伊「相変わらず元気なことで」


1日楽しんで家に帰ると、慧くんが苦笑いしながら迎えてくれた

家には全員揃っていて、キッチンには光さんと涼介が立っている


八「あ、おかえり。楽しかった？」

有「うん！あ、裕翔に少しイラッときた！」

薮「なぜ？w」

中「俺なんかしたっけ？」


大ちゃんが大きな声でカフェで話したこと全てを話しているのを横目で見ながら、雄也さんの隣に腰掛けた


高「どっかいってきたの？」

「うん、色々と」

高「やっぱ学生だね」

「初めて学生っぽいことしたかな」

高「良かったじゃん」

「うん」

高「今度の海、楽しみだな〜」

「私が溺れてたら助けてね？」

高「やめてよw 溺れないでよ？w」

伊「なーにイチャイチャしてんのっ、」


2人で話していると、慧くんが私の隣に腰掛けた

それと同時に侑李もソファに座る

4人で座るソファは狭くて、いろんな意味で暖かい


高「イチャイチャはしてないから」

知「で？なんの話し？」

「今度の海の話」

伊「あー…」

高「てか、伊野尾くん泳げたっけ？」

伊「俺は“泳げない”んじゃなくて、“泳がない”の」


どっかで聞いたセリフをドヤ顔で放つ慧くん

両サイドの2人は完璧苦笑い

その苦笑いに気付かないふりをして、慧くんはテレビのリモコンに手を伸ばした


《一昨日、またもや誘拐事件が発生しました》


テレビの第一声はそれ

この事件、場所が私たちが通ってる学校から近い場所で何件かおこっている

対象は可愛らしい顔立ちの男の子や可愛い女の子

この家にも何人かいるがきっと連れ去られないだろうと皆思っている


伊「知念、連れ去られないでよ？」

知「…は？」

高「多分あなたもだからね？あとAちゃんも」

薮「高木は…大丈夫だろうなw」

八「こんな中で危ないのは知念と伊野ちゃんと山田とAちゃんってとこだけど、知念と山田は誘拐されないもんな」

中「誘拐できたとしたら、相当やばい人達だね」

山「まあな、…てかなんで俺まで候補に入ってんだよ」


夜ご飯を並べながら、涼介と光さんは言った

この話題は談笑とでしか無かった

この時は


薮「ほらー、飯食うぞ」

高「今日の飯なに？」

山「自分で見ろ」

伊「相変わらずケチだね〜」

山「うっせ」

知「げっ、ナス…」

八「好き嫌いすんなー」

知「ちぇっ、」


いつも通りの席につき、手を合わせていただきますと声を揃えた

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