broken emotion IV (ページ13)

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作業を進めること3時間

有「あーーーー！！もう疲れた！！」

伊「だるー」

【こっちの方も疲れるんだけどね】

【もう猫やだ…もうやだよ…】

みんなの疲れがではじめた

現場に向かってる組からの声が全然きこえない

パソコン組もただ黙々と打ってるだけ

「休憩しよっか」

山「だな」

【知念寝ちゃったからそっち帰るわ】

【俺らも戻る】

慧くんを見ると、寝ていた

大ちゃんも寝る寸前

「大ちゃん、寝ないでよ」

有「眠い…」

山「おきろ。仕事なんだぞ」

涼介が起こそうとするけど大ちゃんには届かず…

山「…ダメだこりゃ」

「寝ちゃったね」

山「ほんっとこの2人は…」

スヤスヤ寝ている大ちゃんと慧くんをそのままにして、ソファに移動した

山「怪我してない？」

「私はしてないよ。なんか涼介って…おばあちゃんみたい」

山「心配なんだよ。無理しそうだから…」

「無理なんてしてないよ」

山「してるから心配なの」

「無理してるのは涼介も同じでしょ」

山「俺は…無理なんてしてない」

「嘘つき」

涼介の怪我をしている部分を軽く叩こうとしたら避けられた

「痛いんじゃん」

山「ドSかAは」

「そんな事ないよ」

急に静かになる部屋

2人の寝息だけがきこえた

「大ちゃん…お母さんとお父さんいないんだね」

山「…ああ」

「大ちゃん強いな〜」

山「そこだけは俺も尊敬してる」

「あら、珍し」

山「…ほんとはさ、大ちゃんのお母さんとお父さんを殺したのは俺らだって言ってたんだけどな」

「…どゆこと？」

山「大ちゃんには…普通の道を歩んで欲しかったから…俺らの事が嫌いになって離れていってくれるように嘘ついてたんだ」

「でも…大ちゃんは…」

山「大ちゃんはわかってた。
多分、最初は俺らが殺したって信じてただろーけどさ
伊野ちゃんとかが優しいから自分で調べて真実をしったんだろうな
すげえよ…」

「涼介が大ちゃんのこと尊敬してるの初めてきいた」

山「誰にも言ったことねえし、大ちゃんが真実を知ってることも知らなかったからな」

あんなに大ちゃんが過保護で優しいのには理由がしっかりとあって

自分と同じ悲しみを味わう人が1人でも減るように頑張ってるんだ

山「もしかしたら、大ちゃんが1番強いかもな」

「うん、そうかもね」