学習しないタイプ ページ2
「叩け旭!」
ダイレクトで来たボールを打った旭さん。それをリベロの渡さんが触るも弾き烏野が13点を先に取りコートチェンジになった
「旭さんさすがッス!ふっ飛ばしましたよ!」
「アザース!!」
旭さんとノヤっさんはどちらが先輩なのかわからないようなことを話していて大地さんに「先輩はどっちなのか」とツッコまれている
それに対し僕も心のなかで「ほんとにね」と呟いた
コートチェンジを終えたあと僕はすぐに交換させられコートを後にした
欲を言えばもっと長くコートに立っていたい。だが、勝ちに必要なのは僕よりも日向の方なのだろう
それは重々承知しているから何も言えなかった
昔は心の奥底で日向よりも自分のほうがうまいと思っていた。だがしかし、やる気も向上心もある日向に僕はあっという間に抜かされたのだ
昔も今も同じようなことで何度も後悔している。僕は中々学習しないタイプの人間だ
「いいぞいいぞハジメ!押せ押せハジメ!もう一本!」
点差は元々一点しかなかったが更に追い詰められ15対15で同点
そしてサーブは再び及川さんに戻ってきてしまった
(あー、心臓痛い…)
及川さんがサーブを打つとなると何故か心臓が痛くなる。多分今の時点で寿命は5年分くらい短くなったと思う
ピーッと、言う音がなり及川さんがサーブを打つ
ボールが手に触れたときになる音はそこらの選手の音とは全然違くて、それは努力の結晶であるのは言われなくてもわかる
そしてそのボールを拾った大地さんの手にボールが当たったときになる音も他の人のサーブやチャンスボールを拾ったときの音とは全然違うのだ
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宗佑 - ハマりました! (4月21日 22時) (レス) @page25 id: 42425c8b56 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - とても面白いです!更新楽しみにしております! (7月22日 8時) (レス) @page6 id: 35aa15076d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:香恋 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/suikahqd/
作成日時:2022年11月12日 15時