星が輝いていた (ページ5)

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進路2 ページ5

「Aくーん！一緒に帰ろーや！！」

ヒョコリと顔をのぞかせて誘ってくる侑にAも笑顔で「ええよ」と返す

帰り道が同じなのだから断る必要もなければ口実もない

「ほな待っとるからはよ準備せぇな」

部室にあるベンチに腰を下ろしてスマホをいじる

流れてくるメッセージを何個が選んで既読をつけて返信をする。そして、今日は珍しくユース選抜メンバーのグループLINEが稼働していた

ないやうを要約すれば近々試合があるらしい。

1年の時から呼ばれていたAはもうそんな時期かとほんの少し感慨深くなる

呼ばれるのは19歳以下だから去年いた人も今年は居なくなってる。そしてかわりに新しい人に招集がかけられるのだ

先に20歳になる人は自主的にこのグループLINEを抜けていくから今は特に何もなければ呼ばれるメンバーが入っている

しかし稀に学年が上がっただけなのに呼ばれなくなる人もいるようだけら油断は禁物だったりもする

まあ呼ばれなくなる心配なんてAには無いのだけど

あらためて家や学校に連絡が届くからそれを受けて公欠扱いで学校を休み試合に望む

まわりはそんなAの事を特別として見ていて、レベルの違うものだと思っている

3年からレギュラーの座を奪い、1年の時からスタメンとしてプレーしていたがそれに対してもほとんど反発されることはなかったし、されても実力で黙らせていた