俺の妹絶賛家出中。

第1話―修羅場― ページ2

立原「……ｺﾞｸﾘ」


今俺達は絶賛修羅場中だ。




今目の前にいる上司がこれでもかというくらい、機嫌が頗る悪い。


煙草をスパスパ吸いながら壁にもたれ掛かっている。



中「……ｸｿｯ」

吸い殻を地面に捨ててグリグリと足で踏み潰した。




さっきから何本吸ってんだか……。



立原「あ、あの中原幹部、そんなに吸って大丈夫なん……。」



中「あァ？」



立「う……。なんでもないです。」







中「……。今日手前らに集まってもらったのは他でもねぇ。俺の妹、Aの事だ。」






へ？A？

彼奴がどうしたって？



中「今朝彼奴が家出した。俺が気付いた時には部屋はもぬけの殻だった。」





え？、何だ。彼奴家出したのか？



中「まだそう遠くへは行ってないはずだ。いいか手前らAを探せ。今すぐだ。」




黒「し、然し……。我々はこれから任務が……。」


中「あ？なんだ？手前らそんなクソみてぇな奴の始末の方が大事だって言うのか？？いいか？これは幹部命令だ。Aを探して捕まえろ。今日中に見つかんなかったら圧死させるからなぁ。」






……すげぇ理不尽な命令だ。




てか泣く子も黙るポートマフィア幹部が
シスコンとはなぁ……。


日に日にシスコンが酷くなってきてるって、
Aよく愚痴ってたなぁ。









頼むA



どこにいるか分からねぇが戻ってきてくれ。









じゃないと俺達が圧死されるから！！！

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