俺の妹絶賛家出中。

2話―発端― ページ3

こんな事になったのは
凡そ今から数日前……。




貴「もう！兄さんいい加減にして！執拗いわ！」


海色の瞳で五大幹部中原中也を睨む彼女。

彼女が中原中也の愛妹Aである。









_______________


中「俺はお前を思って言ってるんだ！」




貴「私から言わせれば、ありがた迷惑なの！」


私が怒っている理由は……。



貴「なんでいつも兄さんは任務に着いてくるのよ！？1人でもできるわよ！」





中「お前1人じゃ心配だからに決まってんだろ、何かあったらどうすんだよ！」




そう、



事の発端は首領からの命令の任務だった。


なんでもポートマフィアの武器を横領している
輩を始末してこいとのこと。





兄さんは私に任務を与えられると必ず同行してくる。


それで結果的に兄さんが敵を始末するから
実質兄さんの手柄になる。







美味しい所持ってかれるのが嫌だった。









私もやりたいと言ったが駄目だの一点張りだ。




兄さんがやったら意味ないじゃん！



折角与えられた任務なのに……。









だから今回ばかりは譲らなかった。








中々折れてくれない頑なな兄さんに
納得した様に思わせて私は嘘の場所を教えた。









けどこれが私が家出するきっかけになるとは予想してなかった。

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