ろくわ ページ7
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「色々決まったから、ここに居るのもなんだし
さっさと家帰ってメシ食うか」
「…ほれお前も、はよケツ乗れ。さみぃ。」
『へ?』
なんだかトントン拍子でよく分かんないハナシもつづいてるし、ずっとぼーっとそのコウケーを見てたら
いつの間にか目の前には、2つのさしのべられた手が。
数分前までは頭のうえにのってたそれは、「今すぐおいで」とでも言わんばかりにヒッシだ。
モチロンその手をみすみす見すごすつもりはなかったケド、サイテーゲンの身支度はすませなきゃと
後ろにふりかえっては、おもむろに砂場へと向かう。
ハイゴから舌打ちとかヤバいボウゲンとか聞こえたものの、そんなモン知らないふりでつきとおして公園内をかけぬけた。
しばしあたり一体を探すと、イガイとすぐに見つかった
ちょっと砂にうめられかけてた赤色のランドセル。
ずぅっとキライだった1キロ弱のブッタイを持ち上げると、ほとんど空っぽだからなのかふでばこだけがカランカラン。
チェーンについた名前も知らないキャラも同時にゆれる。
「なんだァ、そのキッモいキーホルダー」
「怨みが籠った呪物がなにかか?」
『しらない、
人気なんだって…みんなが』
2人がキミ悪そーににらむ先は、おまけついでにもらった友ダチからのプレゼント。
せなかのうしろに回り込まないでほしいんだけどなぁ、なんて頭の中でうったえてもムダだと思うけども
これはさすがにキモチ悪くて、思わず顔に出ちゃった。
いうてお兄さんたちの方がヤバいよ、と言えたら何倍もよかったんだけど。
「おい、その顔マジやめろ」
「兄ちゃん、コイツの相手してもダメだ
単車の準備してよ」
ついにはあきれたヒョウジョーでまともに物もいえなくなったのか、痛そうにおでこをおさえて遠ざかってく。
もしかしてへんずつう、もち?
ありもしない考えを広げながらランドセルのせなかにまばらについた砂をはらい、
いきおいよくせおったらなんのミャクリャクもなく上を見た。
昨日ととくに変わりなくキレーな星たち、お月サマは顔を出してなかったけどもあいかわらずフキゲンな色のお空。
でもなんでか、今はそれがここちいい。
「取り敢えず、オマエどっち乗る?」
「蘭ちゃんの方にしな〜?
竜胆すぐキレっから、簡単には手に負えねえぞ」
もどったらもどったらで、またザツに頭なでられてグシャグシャ
……代わりの人をヨウキューします。
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寝ん子(プロフ) - るぁさん» ありがとうございます!前半の文に同意しかない…。ぜひとも頑張らさしていただきます! (2022年10月27日 21時) (レス) id: 9e9a5a7301 (このIDを非表示/違反報告)
るぁ - ショタはやっぱり最高ですね!更新頑張って下さい (2022年10月27日 20時) (レス) @page17 id: b6e4bb87a9 (このIDを非表示/違反報告)
寝ん子(プロフ) - 限界ヲタてゃさん» ありがとうございます!もはや常連さん?までいらっしゃって感謝でしかない…これからも応援し続けてもらえるように更新頑張ってきますね! (2022年10月25日 17時) (レス) id: 9e9a5a7301 (このIDを非表示/違反報告)
寝ん子(プロフ) - てえてえさん» ありがとうございます!そういっていただけてマジうれしいし感無量です。続きを1秒でも早く読めるよう精進してきます! (2022年10月25日 17時) (レス) id: 9e9a5a7301 (このIDを非表示/違反報告)
限界ヲタてゃ - はぁ...今回の話も天才的、、毎回神作でハズレなくてホント最高です!応援してます(語彙力)。 (2022年10月25日 17時) (レス) @page12 id: 377b045cc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:寝ん子 | 作成日時:2022年10月20日 20時