拾玖ノ狂イ ページ20
ー夢に侵入した人sideー
・・・なんなの此処は
何故
人間が炎を操ったりしてるの？
しかも体中燃えているじゃない。
どういうことなのかしら？
「しょーちゃん！
父さん！」
「あ、A！」
「Aか。
どうしたんだ」
いけない！本体がいる！
「見て見て！
私も氷と炎使えるようになったよ！」
「本当か！」
「うん！しょーちゃんとは左右逆だけどね！」
「Aとお揃いだ！」
「うん！」
「焦凍、Aどうしたの？」
「「母さん！！」」
「聞いて聞いて！
私ね、母さんとお揃いだよ！
ほら！」
「あら本当。
母さんとお揃いね」
「うん！」
・・・此れが、夢なの？
あの氷と炎を除けば普通の家じゃない。
！
壁だ。
夢の端まで来たのね。
なら・・・
早く此の子の精神の核を破壊して
私も優しい父さんと大好きな母さんに会う夢を見せてもらうんだ！
【ドッ！
ビリィ】
「さぁ、精神のかk
・
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・
・・・此処が、此の子の無意識領域なの？」
至る所に鎖が巻かれ
釘を打ち付けられ
床には幾つもの大きな罅が入り
今此の瞬間も崩壊が続いている。
動きづらい、移動しにくい。
・・・暫く歩き続けてやっと精神の核まで来れた。
「何よ、此れ・・・」
もう、殆ど壊れてるじゃない！
大きな罅があちこちに入っていて少しでも触れると割れてしまいそうね。
そうして私は大きく振りかぶった。
だけど
「！？」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
何もしてないのに涙が溢れ出てきたの。
「何、してるのよ。
早く、早く精神の核を「こんにちは」何！？」
「今晩は、かな？
まぁいいか。」
何、此の子なんなの？
「ふふ、君は私と似てるねぇ。
・・・本当は寂しいしょ。
苦しいしょ。
死んでしまいたいしょ。
けど死ぬのが怖いんでしょ。
自分が大っ嫌いでしょ。
泣き叫びたいでしょ。
如何すればいいか分からないでしょ。
言葉にも出来ないしょ。
・・・過去を、変えたいでしょ？」
「・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
私は、何も言えずただ泣いた。
全部全部合ってたから。
初めて自分の心の中の本当の考えを
自分と同い年くらいの少女が言い当ててくれたから。
・
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・・・自分が殺したはずの本音を、代わりに言ってくれたから。
ー夢に侵入した人side終了ー
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鈴懸(プロフ) - 誰かご意見お願いします... (2021年9月18日 19時) (
レス) id: b78c3dc165 (このIDを非表示/違反報告)
奈雪(プロフ) - ハスの花さん» すみません今直します！ありがとうございました！ (2020年8月3日 22時) (レス) id: 5baed18305 (このIDを非表示/違反報告)
ハスの花 - 最終決別ですよ。 (2020年8月3日 21時) (レス) id: 6a4cb75c85 (このIDを非表示/違反報告)
奈雪(プロフ) - 月花さん» ありがとうございます、頑張ります！ (2020年3月23日 13時) (レス) id: 5baed18305 (このIDを非表示/違反報告)
月花 - 何か読みながら泣けてきちゃった。 続き楽しみにしてます。 (2020年3月23日 13時) (レス) id: 23cb55ce5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奈雪 x他1人 | 作成日時：2020年2月1日 2時
