【鬼滅の刃】失敗作は狂ったようで【ヒロアカ】

拾肆ノ狂イ ページ15

「A、A！」

・・・んー？

「錆兎？」

「あぁ。

A、鍛錬するのは良いがきちんと休まないと元も子もないぞ」

「大丈夫大丈夫。

・・・其れにしても錆兎の声は何処かで聞いたことあるねぇ。

けど錆兎の声の方が安心するのは何でかな？」

まぁいっか。

「其の羽織り随分と破れているが良いのか？」

「あ、此れ？

此れはね、元々こういう羽織りなんだ。

私の宝物なの。

此のお面も、御守りも。」

私が常に身につけている御守りの中には師範の灰が入っている。

あの時、ほんの少しだけ残ったんだ。

この三つが大事という思いだけは理由が分かるよ。

だって此れは

私に存在する意味を与えてくれた人のものだから。

此の人のことを忘れないように

常に笑っていられるように

私が存在しても良いと考えられるように

此の三つ(宝物)のことは忘れ無い。

「ピギャァァァァァァァ！

花裂A！

今スグ南南東へ向カエ！

其処デハ毎夜毎夜人ガ襲ワレテイル！

今スグ向カエ！」

「分かったよ朱華。

ありがと」

「A、気を付けろよ」

「勿論。

鬼舞辻を此の手で殺すまでは死なないつもりだから。」

「そうか...」

「じゃね」

《Aの笑顔は見ているこちらの方が辛くなる。

柱の皆も気付いている筈だ。

けれど、其の笑顔が消えた時Aは本当に壊れる。

どうすればAを救えるんだ？

どうしたらAが心から笑えるようになるんだ？》

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