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「ひとらんに、何取り入った？」
『取り入ったつもりは無いのですが。』
紅茶に口をつけ、オスマンはAと目を合わせた。
表情には少し、余裕が無いように見える。
「じゃあ、なんか言った？」
その言葉のあと、Aは少し黙り込んだ。
そして、ゆっくりと口を開いた。
『12時間と27分、知恵によって寿命を伸ばして頂いたことに、感謝を述べました。ただ、それのどこが、ひとらんらん様の、思考に触れたのかはわかりません。』
事実、Aは面白い、と言われたことが不思議でならなかった。
ゾムからも、ひとらんらんからも、コネシマからも、言われているその言葉は、一生自身が、理解できないものだとも、知っている。
「一日の半分しか、寿命が伸びてなくても、嬉しいん？」
『ええ。私の心臓は、いつ誰に潰されてもおかしくないですから。』
ふーん、とオスマンは言って、机の引き出しに、手を入れる。
そして、黒いものを取り出した。
その正体は、ピストル。
銃口を、Aに向けて、オスマンは笑った。
Aはそこから、何故か動けず、じっと銃口を凝視していた。
「これでぶち抜いたろうかと思ったんやけどなぁ。」
『やらないんですか。』
Aの言葉に、オスマンは頷く。
思いもよらぬ返答に、Aは反射的に、どうしてですか、と口を開いた。
「俺は、君が入ることに賛成していない。それは今も。でも、表面上だけでも仲良くしたる。」
一国の幹部なら、目下の者に、わざわざ表面上で仲良くしなくてもいい。
嫌なら、切り捨てるか、関わらないようにすればいいのだ。
それを、オスマンがしないのは、Aのことを一応認めたということなのだろう。
オスマンの言葉に、Aは息を吐き出した。
「紅茶、はよ飲まんと冷めるで。」
『あ、はい。』
返答して、勢い良く、Aは紅茶に口をつけた。
紅茶はまだ熱く、喉をやけどする。
その様子を見て、オスマンは銃を片付けた。
「面白いことには、面白いな。」
『何がですか。』
喉を傷ませながら、Aは言った。
その頭には、いつものように、クエスチョンマークが浮かんでいた。
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2(プロフ) - 蠱毒さん» 大丈夫です！わざわざありがとうございます( . .)" (4月1日 23時) (
レス) id: 6ca65a7c69 (このIDを非表示/違反報告)
蠱毒(プロフ) - 2さん» ありがとうございます。そう言って、いただけて嬉しいです！こみゅーのメッセージの方にパスワードを送っても宜しいでしょうか？ (4月1日 9時) (レス) id: 8cf3c0ec6d (このIDを非表示/違反報告)
2(プロフ) - 面白くて続きが凄く気になるのですがパスワードが掛かってて続きを見れません💦良かったら教えてくれませんか？ (4月1日 2時) (レス) id: 6ca65a7c69 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ(プロフ) - とても面白かったです！続きが読みたいのですがパスワードが…教えて貰えないでしょうか、、 (1月11日 1時) (レス) @page50 id: f664205a1a (このIDを非表示/違反報告)
こがしアイス(プロフ) - インクさん» さあ、どうなるのでしょう。続編も是非、お楽しみください。 (2022年8月12日 23時) (レス) id: 8cf3c0ec6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蠱毒 | 作者ホームページ：@kodomikodoku
作成日時：2022年8月7日 18時
