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男前×邂逅8-3 ページ22
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金髪の少年は黄瀬涼太と名乗った。名前以外は覚えていないらしい。やたらめったらカッコ良さにこだわるのは森山に通じるところがあった。
黄瀬が記憶喪失で行く宛もないのであれば、ここで引き取るしかないか。煩い連中が増えることに内心おののきつつ嘆息する。隣で小堀がそっと苦笑いを零した。
「それで、オレはこれからどうすればいいんスか??」
モテたがりの森山からようやく解放されたらしい。少々草臥れた黄瀬が小首を傾げた。
顰めながら口を開く。
「行く宛ないんだろ?だったらここに居ればいい」
「やった!それじゃ、」
「でもタダで居候を置いておけるほど余裕があるわけじゃないからな」
「ぐぅ、」
喜んだかと思えば一瞬でぶすくれる。表情がころころ変わるやつだなと思った。
「きっちり手伝いこなしてもらうぞ」
「はいっス……」
渋々と、それでもしっかり聞く辺り、きちんとしているのかもしれない。
この日、マーロに一人の青年が加わった。後に正式なメンバーとして迎えられる彼───────黄瀬によって事態は変わることになっていく。
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ラッキーアイテム
ディゴバのチョコ詰め合わせ
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