第4話「太公望VS高友乾〜逃げるが勝ち〜」その2 ページ18
聞仲の放った禁鞭が妲己の体へと迫る………かと思いきや、当たったはずの禁鞭は、妲己に傷一つ与えていなかった。
高友乾「!!ムチが通り抜けた!!?」
聞仲「むっ!」
驚いている聞仲と四聖を前に、妲己の体が謎の空間に包まれ、妲己を覆い隠していく………。
妲己「またねん♡」
そして、完全にその姿は消えてしまった………。
王魔「消えた……。」
聞仲「フッ。逃げられたな…。
爐泙伸瓠弔。いいだろう。私は何度でもおまえと戦ってやるぞ。………狐!!」
ーーー胡喜媚と王貴人もこの時消えていた。
おそらくは妲己が連れ去ったものと思われる。
そして、妲己三姉妹を破った聞仲と四聖の名は仙人界にまでも噂となった……。
*
天化「へーーえ。聞太師と一緒にあの妲己三姉妹を追い出したやつらか…。ちとやばいさ。」
武成王「ああ…。今までのやつらとは格が違うぜ。」
A「九竜島の、四聖…………。」
少し離れた岩山で、天化と武成王、そしてAが話す。
武成王(気をつけろよ、太公望どの!!)
太公望「九竜島の四聖か……。ケタ外れの攻撃力を持つ戦いの専門道士(プロフェッショナル)との噂だが……。」
互いに睨み合いながら太公望は冷静に相手について考えるが、それもすぐに高友乾の水によって遮られる。
水はまっすぐに太公望の背中へと突き刺さり、重い一撃を与えた。
太公望「ぐおーっ!!!
ちょっ…ちょっと待てっ!まだスタートの合図が………待てとゆーにっ!!」
高友乾「真剣勝負に待てはないだろ太公望…。キミ、それでよく生きてこられたね。」
太公望の制止の声も聞かず、高友乾は容赦無く水を敵へと向ける。
高友乾「正直、この根元珠の性能に驚いているのだろう?
この宝貝は水を思い通りの形にして動かせるんだよ。
金鰲列島の下の海にもう一つ浮いていてね。それと空間がつながってるから大量の海水を出すことができる。」
太公望「わっ…わかった!しかし一つ聞きたいっ!
おぬしらはかつて妲己と戦ったと聞く。わしの敵も妲己。…ならばお互い手を組み、打倒妲己とはいかぬか!?」
太公望の必死の説得にも応じず、高友乾は宝貝を構えながら冷たく返す。
第4話「太公望VS高友乾〜逃げるが勝ち〜」その3→←第4話「太公望VS高友乾〜逃げるが勝ち〜」その1
14人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
信乃(プロフ) - 封神演義いいですよね!楊戩とかカッコいいし、天化もいい!更新ファイトデス (2017年5月21日 17時) (レス) id: 7cad6b70e5 (このIDを非表示/違反報告)
風蛍月(プロフ) - 真ちゃんなう!さん» コメありがとうございます! すみません、最近更新するの忘れてました← なるべく頑張ります! (2015年8月12日 15時) (レス) id: 4620f76b51 (このIDを非表示/違反報告)
真ちゃんなう!(プロフ) - この小説好きです!更新頑張ってください!! (2015年8月12日 14時) (レス) id: 883ad8778b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:風蛍月 | 作成日時:2014年7月28日 20時