アイツら…面白ェ… −幕末Rock− 5

番外編 −いつも通り− ページ23

総司) 何それ、舞台に持ち込み？

高杉の隣に置かれた水筒を見つけた総司。高杉曰く今朝作った特製のドリンクらしいが…嫌な予感しかしねぇ…。

総司) スカシくんは料理だけは出来るよね。ひと口もらっていい？

ちょうど喉が渇いていたらしく、勢いよく飲んだ。高杉が作ったドリンクという事は…。

桂) あ、沖田くんそれは…
晋作特製栄養ドリンクです…。

だよな。

高杉のドリンクと言や唐辛子くらい入ってるだろうし。よほど辛かったのか、総司の口から炎が出ていた。高杉の特製ドリンクを飲んだ総司も総司だが、それを作って飲むという高杉も高杉だ。

総司) 信じらんないっ！
こんな物、本番前に飲ますとか頭おかしいんじゃないの⁉︎
こんなの喉が壊れるじゃん‼︎

飲んだのお前だろ。

高杉) てめぇが勝手に飲んだんだろうが！

貴) てか、なんで喉渇いてるって言ってくんねぇんだよ！持ってきてやったのに！

総司) 毒物持ち込むとか、ありえないね

高杉) 毒だぁ⁉︎
この激辛ドリンクの味がわからねぇお子様は…

総司) お子様⁉︎

貴) お前ら落ち着け！総司はドリンク何がいい…って！刀と銃をしまえーーー‼︎

止めようとしてもおさまる気配はせず、溜息をついて半ば諦めていると土方が俺の肩に手を置いて「下がっていろ」と言われた。

土方) 総司！高杉！本番前に止さないか！

そう言うと2人の動きはピタリと止まった。さすが、鬼のf…じゃねぇや、土方さん。

桂) そうですよ。大舞台に落ち着かないのは分かりますが、いつも通りで行きましょう。

その場をまとめた桂の言葉に少し疑問を持ちながら見ていると、ここに来てから声が聞こえず、姿が見えない人物がいることに気づく。





貴) そういえば、龍馬は？

桂) 龍馬くんなら………

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