クラスメートの心 ページ4
自分のクラスには変わった子がいる。
よくみんなが言う『人気者』や『お調子者』なんかではない。教室の隅、窓側の席。外を眺める彼女、そこだけ何故か雰囲気が違うように見える、周りの騒がしい女とは違った雰囲気。化粧しているような感じもなくあの着飾った香水の匂いもない。
＿＿＿純粋な綺麗な女の子。
けど、彼女は人に心を開かない。馴れ合うようなこともしない。彼女はその瞳で何を見ているのだろう。
｢ねえ、ロボロ。｣
｢あ？なに？｣
｢高野さんって、何者？｣
｢なにゲドちゃんもしかして高野さんのこと気になってるの？やめといたほうがいいよ、高野さんのこと夜のラブホ街で見かけたって言う人居るらしいし。｣
｢ふーん…｣
けど高野さんはそんなことしない。話したこともないしなんの自信もないけど、そんなことしてる人ってもっと自分に自信があるんじゃないかな、彼女を見る限りそんなことはしないはずだ。
やはり昨日休んだ彼女は少し咳き込んでいる。精一杯小さな白い手で口を抑える。
その様子を周りの人達は笑う。
｢陰キャが菌飛ばしてるんじゃねーよ｣
｢そうやって心配されたいわけ？なにそれきっも｣
けどそれを見ることしか出来ない自分に腹が立つ。ここで｢そんなこと言うなよ｣なんて言えたらさぞかっこいいだろう。
｢そんなこと言ってお前ら何様なん？｣
ガラッと開いた教室の扉。
正々堂々としているコネシマの姿。
当の高野さんは驚いたように目を見開いてコネシマを見ている。
｢ちょっ、なにやっとるんシッマ！｣
｢大先生、黙っときぃや。こいつら、自分がどんな立場か分からずにあの女のこと罵っとるんや！｣
｢……別に助けてなんて言ってないｯ｣
高野さんはか弱い声でそう言うと歩いて教室から出る。きっと走らないのではなく走れないのだろう。
高野さんが居なくなった教室はとても静まり返っていてコネシマは高野さんを罵った人たちを睨みつけている。
｢なあ、なんでロボロとひとらんはなんも言わなかったんや、女は助けるのが男やろ！｣
はぁ、もう、どうにでもなってしまえばいい。
巻き込まれたならもう巻き込まれよう。
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腐った杏仁豆腐 - コネさん夢主さんを助けようとしてるのかな？それとも、裏切るつもりなのか、気になる…。 (2019年6月2日 14時) (
レス) id: a247128343 (このIDを非表示/違反報告)
めろん - 面白いです！更新頑張ってください！！！ (2019年5月28日 22時) (レス) id: 4d12da46eb (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ロ、ロボロくん怖ない！？あ、更新頑張って下さい！ (2018年8月28日 23時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐藤＠クソメガネ野郎 | 作成日時：2018年6月14日 20時
