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出会いその2。 ページ13

そしてその日の出会いその2。


『、、、テツ。』
黒「お久しぶりです、Aさん。」


幸か不幸か。
私と大我とテツは三人とも同じクラスで。
その事で、テツとも必然的に顔を合わせた。



『、、、っ、私、』
黒「分かってます。そう簡単に戻るものじゃ、ないですよ。」



お昼。
大我の誘いを断って、テツのところへ来た。
病院で色の話をしても。
彼は私に何も言わなかった。

それどころか。

ー僕にはAさんが絶対必要です。ー

そう言って、誠凛へと誘ってくれたのだ。


『、、、私、まだ決断できなくて。』
黒「そうですか。」


バスケ部に、入りましょう。


、、、そう誘ってくれたのもテツだった。
でも私は戸惑った。

色を二度も失ったのに、私はバスケにまた関わるのかと。
少なからず、キセキの世代と呼ばれた彼らに会うことも考えなくてはいけない。


どうしても。
どうしても、入る、と一言では返答できなかった。


黒「仕方がないですよ。」


でもテツは、それでも私に微笑みを絶やさない。


迷惑じゃないのだろうか。
面倒じゃ、ないのだろうか。

そう思う私に。

黒「Aさん。」
『?』
黒「Aさんの好きでいいんですよ。」


まるで全てを見透かしたように。
そう言ったテツ。

『っうん、ありがと。』


テツがいて、本当に良かった。
ありがとうテツ。


『ありがとう。』

隠し事。→←出会い。



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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2015年1月14日 21時

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