これは夢か、現実か。2《REBORN》《ヒロアカ》 (ページ3)

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始まっている。ページ3

わいのわいの。
バスに乗っても相変わらずなその雰囲気にげんなりしながらも自分には関係ないと完全な無関心を決め込んだ。

なんとか確保した相澤さんの隣の窓際で、持ってきた耳栓を入れて目を閉じる。

どうせあっという間にあれやこれややらされるのは目に見えている。
だったら今のうちに取れる休息はとっておきたい。

、、、まぁ、別に大したことやらされないとは思うんだけど。
ただあのネズミ突飛なことするの好きだから、万が一別メニューとか作ってたらシャレにならん。

「ついたら起きろよ。」

ぼんやり聞こえたそんな声に返事も返さないまま、私は意識を手放した。

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『、、、。』
「、流石だな。」

どのくらいだったのかは定かではないが、伸びてきた腕をつかむ形で目を覚ました。

その腕の正体は相澤さんで、掴んだタイミングでちょうどバスが止まった。

「おい、全員降りるぞ」

何か企んでるのだと気づくのは容易だったが、まぁ郷に入っては郷に従えということで。
多少の順応は必要だろうと相澤さんに続いてバスを降りた。

、、、ら。

「煌めく眼でロックオン！」
「キュートにキャットにスティンガー！」

「「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ！」」

なんか、いた。

プロヒーローらしい。
この世界は本当に大丈夫なのだろうか。

思わずこの世界へそんな憂いを帯びていると。

「あんたらの合宿所はあの山の麓ね。」

どこか楽しげな表情のネコその1が言う。
、、、あぁ、なるほどね。

「今はぁーAM9:30、、、。早ければ12時前後かしらん。」

次々と不安を煽り始める彼女たちに、クラスメイトがバスに戻れと言い始める。
ここまできて往生際が悪いな。
なんのためにきたのかは明白。
個々の力を伸ばすためだ。

つまりこれは、

「悪いね諸君。」

『っ、』

タタタタッ、と走り出す。

「合宿はもう、始まっている。」

誰よりも先に、その崖から飛び降りた。
後から次々汚い土にまみれて落とされるのを避けながらゴール地点を見遣った。

つまりこれは、その訓練に必要な序章なわけだ。

『ふむ、スゥを使えば早いがそれじゃ芸がないか。』

崖の上を見れば案の定見下ろす相澤さん。
にやり、口角を上げて。

クラスの奴らなんて知ったこっちゃない。
1人で誰よりも早く走り出した。