これは夢か、現実か。2《REBORN》《ヒロアカ》 (ページ4)

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格の差。ページ4

「うわぉキティ早いねぇー」
「私たちより早いんじゃ、、、？」
「こいつは色々規格外なので。」

11:30am。
おそらくこの人たちの策略のうちのひとつである変な土の生き物をナイフや銃で叩きのめしながらも、まぁまずまずな速度で目的地に到着した。

何やらぐちゃぐちゃ言ってるが、さして興味もないので聞き流す。

「溝渕、感想は。」

不意に届いたその声には、さすがに反応したけど。
感想、ね。

『、、、距離的には問題ゼロ、木が多いことで移動も簡単。でもあの生き物、単純にうざい。際限なく出てくるから途中から飽きた。』

そういえば、あほ面晒すネコと納得したような顔した相澤さんが出来上がった。
なんなんだろこの人たち。

「とりあえず飯にしよう、どうせあいつらはしばらく着かない。」
『はい。』

お堅い返事がだいぶ板についてきたものだ、とひとりごちながら彼の後に続いて中に入った。
お昼ご飯はエビチリだった。
美味しかった。

そして、日も暮れてきた頃。

「やーっときたにゃん。」

ボロボロのクラスメイトが到着した。
結局私もこの時間までこいつらのご飯作る手伝いさせられたから精神的疲労がすごいのだが。

「！溝渕さん、」
『、、、。』

ふと視線が交わった緑谷出久が私の名を呼んだ。
だから続きを待ったが、彼はそれ以上何も言わなかった。

3時間で着く、というのはプロヒーローの話だと聞いてげんなりする彼ら。
当たり前だろう、地面をチンタラ歩いてて三時間でこれるわけがないのが分からなかったのだろうか。

「おい依怙贔屓女ぁ！」

相変わらずのセンスのなさだ、笑える。
そんなことを思いながら彼を見る。
依怙贔屓、ね。
笑えるわ、ほんと。

「テメェいつ着いた、、、！！」
『、、、11:30頃。』
「「「なっ？！」」」

この集団はシンクロ率が高いな、と毎度のことながら思う。
信じられないものを見る目で私をみたあと、相澤さんの方も見るが彼も一つ頷くだけで否定はしないものだから、またその顔で私に戻ってきた。

『なに？』

そう問えば、その視線は消えたけど。
格の差は、こんなもんじゃないのだ。
歩んできた道が違う。
目的も。

「よし、飯にするぞ。」

その声で漸く、また空気が動き出した。