これは夢か、現実か。2《REBORN》《ヒロアカ》 (ページ2)

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無意味な計画。ページ2

ガラッ。

わいのわいの。
ガヤガヤしてた教室が、私が入った途端少しその波を抑えた。

だからと言ってもちろん私がそれを気にするわけがなく。
むしろ多少居心地の良くなったそこに表情が緩んだくらいだ。

、、、おそらく他人には表情の変化なんてわからないだろうが。

「おはよ、Aちゃん！」
『、、、葉隠。』

さすがというかなんというか。
そう言うところの強さと言うか、プライドというかがあるのだろう。
変わらないことを務めた彼女に、反応を返さないのは少し抵抗があって。

名前を、呼んだ。

それだけだったのに、表情なんてないのに。
どこか満足げな、安堵したような表情に見えたあたりやはりすでに毒されているらしい。

「席につけ。」

いつも通りやってきた相澤さんから告げられた合宿は全員行きます宣言。
それに深いため息をひとつ。

全員、行く。
つまりそれは、

『、、、。』
「(フイッ)」

私も含まれてるわけだ。

昨日、試験が終わった段階で既に相談、という名の脅しはかけさせていただいたのに。
私のその労力は実を結ばなかったらしい。

『、、、ボンゴレの、名の下に。』

最近、口にする回数が増えたなぁ、と思う。
でも、口にすることで私が落ち着くのだから仕方がない。
もう一種の精神安定剤だ。

合宿なんてものに行くくらいなら、その間1人で飛び回って情報を集めたかったのに。
個性なんてないんだから、そういう人用の訓練なんて無意味なのに。
もっと言えば、このレベルのものなんてなんの意味もないのに。

「買い物いかねぇとな！」
「あ、俺もでかいカバン買わねぇと、」

ワクワクしてる周りの声をぼんやり聞いてるようで流しながら。
しつこいくらいに私を呼ぶ聞こえるはずのない声たちに耳を傾けた。